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2024.02.29

  • 暮らしの講座

どんな家なら耐震性が高いのか?耐震等級、新築時のポイントを解説

家 耐震

近年は世界中で大きな地震が起きており、地震により多くの家が倒壊している場面を目にしたことがある方も多いはずです。

日本も地震が多い国で、今後も大きな地震が起きる可能性は十分にあります。

もし、今後大きな地震が起きた時に、新築した家が倒壊しないためにも、家の耐震性について十分に理解しておく必要があるでしょう。

そこで、本記事では家の耐震性の重要性や新築する際に注意しておくポイントを解説します。記事の後半では、耐震以外に注目するポイントについても解説しているので、家の新築を考えている方は最後までご覧ください。

 

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1.地震の多い日本では、耐震性は家づくりで重要なポイント

日本は世界においても地震が多い国として知られており、最近では大規模な地震が数年単位で立て続けに発生しています。

記憶に新しい大きな地震である東日本大震災では、全壊・半壊あわせて30万件以上の家屋が倒壊したとの統計もあり、いかに家の耐震性が重要かがわかります。

大きな地震が起きた時に簡単に倒壊してしまい、最悪の場合には命を落としてしまう可能性もあるため、家を建てる際には耐震性が重要です。

いつどこで発生するかわからない地震に対して、家族の命を守るためには住宅の耐震性は家づくりをする上で重要なポイントとなります。

2016年に発生した熊本地震では、震度7の揺れに対して古い耐震基準の住宅の倒壊件数が多く、新しい耐震基準の住宅は被害が少なかったと報告されています。

また、耐震性は最も高い耐震等級3の住宅においては、大きな損傷がなく、ほとんど無被害であったとされています。

家 耐震

※引用:「熊本地震における建築物被害の原因分析を行う委員会」報告書のポイント

過去の地震の被害状況からも、家をつくる際には大きな地震から人の命と住宅を守るためにも耐震性が重要だとわかります。

このように、新築で家を建てる際には、デザイン性や間取りだけでなく、耐震についても理解しておく必要があります。

 

2.耐震に対する3つの考え方の違い

家 耐震

家の耐震性については、まず家の耐震性を上げるための3つの構造について理解しておく必要があります。以下の3つの構造は、地震に対してどのような対策を施しているかの違いです。

 

耐震

制震

免震

主に使われる住宅

戸建て

マンション

高層ビル

仕組み

柱や壁の継ぎ目を金具などで固定し、地震に耐えれる構造を作る方法

重りなどの装置を用いて地震の揺れを吸収するような構造を作る方法

特殊な装置を用いて地震の揺れを建物に伝わりにくくする構造を作る方法

費用

100万円以内

100万円以内

100万円以上

3つの構造で、地震への対策方法が違うため、それぞれの構造を十分に理解しておきましょう。

1.耐震構造

耐震構造とは、地震が来た時の揺れに耐えれるように設計された構造を指します。ほとんどの新築の家は耐震構造で作られています。

柱や壁、床などの繋ぎ目を強固にすることで、地震に耐えれるような構造に設計します。免震や制震と比べるとコストを抑えた地震対策です。

現在の新築の家は耐震構造が基本ですので、住宅会社にどのような耐震構造をしているかを聞くとさらに理解が深まるでしょう。

2.制震構造

制震構造とは、特殊な装置を設置して地震の揺れを吸収する構造です。地震が来たら複数階になればなるほど揺れが大きくなるため、制震することで上層階の揺れを抑えられます。

今までは5階程度のマンションに採用されていましたが、現在は一戸建てでも導入しているパターンもあります。

耐震と比べると装置を導入するためのコストが掛かりますが、2階以上の一戸建てを考えているのであれば、制震装置を取り入れるメリットは大きいでしょう。

3.免震構造

免震構造とは、住宅の基礎と建物の間に装置を設置して、地面から伝わる地震の揺れを家に伝わりにくくする構造です。

免震構造は、コストが高くなるため高層マンションやビルで取り入れられているため、一戸建てで導入している事例は多くありません。

もし免震構造を取り入れられれば、1階にいても地震の揺れを感じにくくなり、建物も守られやすいのもメリットです。

一戸建てではあまり使われない構造のため、導入を検討するのであれば住宅会社に相談してみてください。

 

3.耐震性をはかる耐震等級とは?

家 耐震

家の耐震性能をはかるために、耐震等級という指標があります。

耐震等級とは、家の性能表示制度である品確法に沿って制定され、3段階に分かれています。住宅を建てたり販売する時に、耐震性能を理解しやすいように表示するために作られました。以下に耐震等級と基準を表に示します。

 

耐震等級1

耐震等級2

耐震等級3

基準

極めて稀に(数百年に一度程度)発生する地震による力に対して倒壊、崩壊等しない程度

極めて稀に(数百年に一度程度)発生する地震による力の1.25倍の力に対して倒壊、崩壊等しない程度

極めて稀に(数百年に一度程度)発生する地震による力の1.5倍の力に対して倒壊、崩壊等しない程度

耐震等級の階級が上がるほど耐震性能は上がると理解していても問題ありません。それぞれの等級がどの程度の耐震性能かを簡単に紹介します。

耐震等級1

耐震等級1は、等級の中でも一番耐震性能が低く、建築基準法で定められた中でも最低限の耐震性能を指します。数百年に1度起こる震度7レベルの地震で倒壊しない程度の耐震性能が耐震等級1です。震度7でも耐えられる構造ではありますが、何かしらの損傷を受ける可能性はあります。

住宅性能評価・表示協会の令和4年のデータによると、令和4年に建てられた住宅のうち、0.9%が耐震等級1とされており、最近建てられた住宅で耐震等級1は非常に少ないことがわかります。

もし建築の依頼を予定している住宅会社の実績が耐震等級1であれば、十分に相談した方が良いでしょう。

耐震等級2

耐震等級2は、耐震等級1と比べると1.25倍の耐震強度があり、震度7レベルの地震の1.25倍の地震が発生しても倒壊しない程度の耐震性能を有している住宅に割り当てられます。

住宅性能評価・表示協会の令和4年のデータによると、令和4年に建てられた住宅のうち、1.8%が耐震等級2とされており、耐震等級1よりも多いものの、全体としては少ない傾向にあります。

学校や病院と同等レベルと耐震性能を有している場合に耐震等級2となり、長期優良住宅の認定を受けるためには、耐震等級2以上が必須です。

新しく家を建てる場合には、耐震等級2以上の実績がある住宅会社を選ぶと安心です。

耐震等級3

耐震等級3とは、耐震等級の中でも1番耐震性能が高く、耐震等級1と比べると1.5倍ほどの耐震強度があります。

住宅性能評価・表示協会の令和4年のデータによると、令和4年に建てられた住宅のうち、97.3%が耐震等級3とされており、ほとんどの住宅が耐震等級3の耐震性能を有しています。

災害にも強い消防署などと同等の耐震性能であり、耐震等級3があれば震度7でも耐えられる可能性が高まりますあります。現在は、耐震等級3の家を建てられる施工業者も増えているので、事前に確認しておきましょう。

ちなみに、エソラも耐震等級3の家を建てられる住宅会社の一つです。今まで耐震等級3の住宅を建てた実績もあるため、安心・安全の家を建てることができます。

 

4.家の耐震だけでなく地盤や基礎にも注目

家 耐震

家を地震から守るためには、建物の耐震性能も必要ですが、それ以上に土地の地盤や基礎も注目しておかなければならないポイントです。

地盤は地震から最も影響を受ける部分であり、弱い地盤の上にそのまま家を建ててしまうとどんなに耐震等級が高い建物でも崩れてしまいます。基礎も同様で、地面に接する基礎が弱いと耐震性能を活かせません。

そのため、家を建てる前に地盤を調査し、もし地盤が弱ければ補強工事を行います。また、地盤の強さによって住宅基礎の施工方法も異なるため、住宅会社と十分に相談しましょう。

また、家を建てる土地によっては、地震により液状化現象が起こり、住宅が沈んでしまう可能性があります。

液状化現象とは

液状化現象とは、地盤を作っている砂の粒が地震によりバラバラになってしまい、地盤が液状になってしまうことを指します。

家 耐震

※引用:液状化現象について|国土交通省

地盤を構成している砂や土が同じ大きさの粒で作られている場所で発生しやすいとされており、海岸部の埋立地や三角州、川に近い土地、水田を宅地化した土地に多くみられます。

地盤が液状化してしまうと、住宅が地盤に沈んでしまったり、水道管や排水管などが損傷してしまったりする可能性があり、甚大な被害が発生するリスクがあります。そのため、地盤調査をして液状化現象のリスクがあるかを知っておく必要があるでしょう。

エソラでは正確な地盤調査をした上で、適切な地盤補強工事を行います。また、基礎にはベタ基礎を採用しており、弱い地盤にも対応できる施工方法を採用しております。

 

5.耐震性を維持するためにできること

地震に強い家を建てたとしても、管理が適切でないと耐震性能が落ちてしまう可能性があります。耐震性能が落ちる可能性がある理由は主に以下の2つです。

  • 結露による柱などの劣化を防ぐ
  • シロアリ対策をする

適切に管理することで耐震性能は維持できるので、それぞれの理由を理解した上で安心して住み続ける家を維持しましょう。

結露による柱などの劣化を防ぐ

結露対策をしていない家では、地面や外気との気温差により結露が発生します。木造の家で結露が発生し続ければ、柱などに使われている木が腐敗してしまうため、耐震構造で設計していても耐震性能は下がってしまうでしょう。

そのため、結露が発生しないように換気を行い、気温を管理しておく必要があります。

シロアリ対策をする

シロアリは、住宅に使われている木を餌にするため、シロアリが増殖してしまうと家は劣化してしまいます。

柱に使われている木がシロアリに食べられてしまい、強度が弱くなってしまうと耐震性能も落ちてしまうでしょう。

そのため、定期的にシロアリがいないかを専門業者に依頼して、もしシロアリがいるのであれば、すぐに駆除する必要があります。

結露にしろ、シロアリにしろ家を建てる際に対策ができますので、これから新築住宅を建てる場合には、住宅会社と相談し、確実に施工してもらいましょう。

 

6.まとめ

家 耐震

参考:エソラで設計・建設した、耐震等級3(国内最高ランク)のデザイン住宅

今回は、家の耐震性能について、耐震の必要性や構造の種類、性能を維持するための方法を紹介しました。

家の耐震性能は、地震の多い日本では必須であり、建築基準法でも耐震基準が定められています。耐震等級には1から3まであり、数字が増えれば耐震性能も向上します。耐震等級3以上の実績がある住宅会社であれば、安心して依頼できるでしょう。

どんなに建物の耐震性能が高くても、地盤や基礎が弱ければ地震には耐えられないため、家を建てる前に調査してもらったり、基礎の施工方法については確認してもらったりと対策が必須です。

これからいつ地震がきてもおかしくはないため、耐震性能の高い家を建てて、安心して住めるように、耐震についても理解を深めておきましょう。

また、注文住宅の場合、窓を多く・大きくしたり、吹抜けのあるリビングにしたり、主寝室を大きくしたりと、希望を実現することが注文住宅の醍醐味でもあります。ところが、このような希望により体力壁(耐震壁)や骨格が少なくなることで、耐震性の数値が3から2へ、2から1へと変わってしまうことがあります。

注文住宅をお考えになられる時には、間取プランも含め総合的にプランニングを行うことが大切です。

 

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注文住宅エソラでは、地震の多い日本でもずっと安心に、快適に生活できる家づくりを、21年間にわたって500棟以上提供し続けています。

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