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2023.02.10

  • 暮らしの講座

太陽光の義務化はいつから?概要と事前の対策を解説

太陽光義務化 いつから

これまでも太陽光パネルを含む再生エネルギー設備の設置を義務化している自治体はありましたが、対象は大規模な建築物のみでした。

しかし、東京都では2022年12月に戸建て住宅を含む小規模の新築住宅に対しても、太陽光パネルの設置を義務づける条例の改正案が成立しました。

世界的にもすでに太陽光パネルの設置を義務付けている国もあり、これからさまざまな地域で太陽光パネルの設置が義務付けられるようになるでしょう。

本記事は、いつから太陽光パネル設置が義務付けられるのかを解説し、義務化される前にできる準備や知識についても紹介します。

これから新築住宅を建てて、太陽光パネルの設置を検討している方は最後までご覧ください。

 

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1.太陽光はいつから義務化される?

2022年12月の東京都議会で、大手ハウスメーカー等が施工する小規模な新築住宅に対して太陽光パネル設置を義務づける条例が成立しました。

ただ、条例の改正案が可決されただけで、実際に太陽光パネル設置の義務化が始まるのは2025年4月からとされています。

すでに京都市群馬県では、大規模な新築建築物に対しての再生エネルギー設備設置義務が先行して導入されていましたが、戸建て住宅に対する義務化は東京都が初めてです。

しかし、ヨーロッパやアメリカのカリフォルニア州ではすでに太陽パネル設置を義務付ける条例が導入されています。

地球の温暖化対策は、世界の課題でもあるため、今後も太陽光パネルを含む再生エネルギー設備の設置を義務付ける条例は、各都市に広がることは間違いないでしょう。

京都市や群馬の条例では、大規模な新築建築物の建築主に設置義務を課していますが、東京都の条例では、施工業者に設置義務を課している違いがあります。

今後、新築住宅を建てる住宅メーカーを選ぶ際には、太陽光パネル設置の実績があるかどうかも重要なポイントになるでしょう。

参考:NHK NEWS WEB

 

2.太陽光が義務化されるまでにできること

太陽光義務化 いつから

太陽光パネルの設置が義務化されるまでには、まだまだ時間が掛かりますが、いつかは全国で義務化が実施されるでしょう。

そのため、これから新築住宅を建てようと考えているのであれば、太陽光パネルについては理解して準備しておく必要があります。

太陽光パネルの設置が義務づけられる前にできることは、主に以下の3つです。

  1. 太陽光の仕組みを理解しておく
  2. 太陽光に掛かる費用を把握しておく
  3. 蓄電池についても理解しておく

太陽光の設置前に知識を蓄えておくと、義務化されてもすぐに対応できるようになります。

それぞれのできることについて、簡単に解説します。

1.太陽光設備の仕組みを理解しておく

まずは、太陽光パネルがどのような仕組みなのかを理解し、導入する際のメリットやデメリットを把握しておきましょう。

太陽光パネルの仕組み

太陽光パネルはパネル内に搭載されているシリコン半導体に光が当たると電気が発生する現象を利用し、光のエネルギーを電気に変換します。

太陽光パネルの性能によって、光エネルギーを電気に変えられる量に違いがあります。住宅に使用される太陽光パネルは面積が小さいため、電気へ変換する効率が良いパネルを使用する方法が一般的です。

変換されたエネルギーは、蓄電池に蓄えたり、そのまま使用したり、電力会社に売ることができます。

太陽光のメリット

太陽光パネルを導入するメリットは、主に以下の3つがあります。

太陽光のメリット
  • 光熱費が安くなる
  • 停電時も電気が使用できる
  • 床暖房
  • 環境に優しい

太陽光パネルは自然エネルギーである太陽光を使用して電気を発電するため、光熱費を抑えられます。

さらに、太陽光パネルで発電した電気を蓄電池に蓄えておけば、停電時に電力会社から電気が共有されなくても、電気を使用できます。

電力会社の電気は燃料を燃やして電気を発生させるため、どうしも環境に影響を与えてしまいますが、太陽光であれば環境に影響を与えずに電気を発生できるのもメリットの一つです。

太陽光による発電では、二酸化炭素は発生しないため、環境に良い再生エネルギーの一つで、これからも義務化が進んでいくことは間違いありません。

太陽光のデメリット

太陽光はメリットばかりではなく、デメリットもあります。太陽光を導入するデメリットは、主に以下の3つです。

太陽光のデメリット
  • 住宅を建てる際の費用が高くなる
  • メンテナンスが必要
  • 場所によっては電気が発生しにくい

太陽光パネルを設置すると、住宅を購入する際の費用は高くなります。設置する太陽光パネルの面積にもよりますが、太陽光パネルや付随するパーツ、取付料金等の費用が住宅費用に上乗せされます。

また、太陽光パネルは継続的なメンテナンスをしないと電気への変換効率が落ちてしまうのもデメリットです。太陽光パネルの上にある埃やゴミなどを常にチェックしなければなりません。

また、住宅を建てる場所によっては、太陽光がうまく当たらない可能性があり、太陽光の発電効率が悪くなるため、太陽光が当たるかどうかを確認しなければなりません。

2.太陽光設備に掛かる費用を把握しておく

太陽光を導入する前には、費用がどのくらい発生するかを理解しておきましょう。

太陽光の設置に掛かる費用は、太陽光パネルの面積によって違いがあり、経済産業省によると、住宅用の太陽光システム費用の平均は1㎾あたり28.0万円です。住宅用ソーラーパネルの多くは3〜5kW程度ですから、約84万円〜140万円ほどが初期にかかる費用の相場となるでしょう。

ただ、太陽光パネルを設置する業者によっても価格は変動するため、建築を依頼する前に確認しておきましょう。

3.蓄電池についても理解しておく

太陽光パネルを導入する際には、パネルだけでなく電気を蓄えておく蓄電池についても理解が必要です。

太陽光で発電した電気はそのまま使用することができますが、蓄電池と併用することで電気を蓄え、停電時や発電効率が悪い夜間や雨天時にも蓄電池から電気を使用できます。

蓄電池を置くスペースが必要であったり、初期費用が発生するデメリットはありますが、太陽光パネルを設置するなら蓄電池の導入も検討しておきましょう。

 

3.太陽光のメンテナンスは義務化されている

太陽光義務化 いつから

太陽光で発電された電気を売電するには、FIT認定を受けなければなりません。FIT認定を受けるためにはメンテナンスが義務化されているので、これから設置する人も安心です。

FIT制度とは、固定価格買取制度のことで、電力会社が買う電気の価格を国が定めて、その価格で取引するように義務付けた制度です。もし、FIT認定を受けられなければ、売電できないことは理解しておきましょう。

太陽光のメンテナンスは、発電効率を上げるためにも重要ですので、業者に太陽光を依頼する際には、メンテナンスについても相談しておくと良いでしょう。

 

4.まとめ

今回は、太陽光パネルがいつから義務化されるかを紹介しつつ、太陽光発電の仕組みやメリット、デメリットについて解説しました。

ヨーロッパやアメリカのカリフォルニア州でも義務化は進んでおり、世界的にも太陽光パネルの設置は進んでいくでしょう。東京都では、2025年4月から一般的な戸建て住宅にも太陽光パネルの設置が義務付けられます。

太陽光パネルを設置するメリットは、光熱費が安くなるだけでなく、停電時にも電気を使用できたり、環境にも優しかったりします。

デメリットは、設置費用が掛かったり、メンテナンスが必要になったりする部分です。

これから太陽光パネルを導入した住宅を建てる際には、実績だけで選ぶだけでなく、メンテナンスサービスも手厚い住宅業者を選ぶようにしましょう。

太陽光パネル設置の義務化は、東京都だけでなく他の都市にも必ず広がっていくため、事前に太陽光についても知識を蓄えておきましょう。

 

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