2025.02.07
給湯器を選ぶ際のポイント5選。注意点を解説

給湯器は、お風呂に入る時やシャワーを浴びる時、冬に洗い物をする時など、暖かいお湯を使用する際に必要な機械です。しかし、給湯器の選び方を間違うと、必要なお湯の量を確保できなかったり、余計なお金を払わなければならなかったりする可能性があります。
給湯器を選ぶ際には、機能性だけでなく、設置方法や一緒に住む家族の人数などを考慮しなければなりません。
本記事では、これから給湯器を新しいものに変えたり、新築住宅を建てる時の給湯器を選んだりしている方向けに、給湯器の選び方を詳しく解説します。記事の後半では、給湯器を選ぶ際の注意点についても解説しているので、最後までご覧ください。
1.給湯器の選び方5選
給湯器を選ぶ際には、主に以下の5つのポイントを抑えておく必要があります。
- 機能性から選ぶ
- 省エネ性能で選ぶ
- メーカーで選ぶ
- 設置方法で選ぶ
- 号数で選ぶ
機能性から選ぶ
給湯器を選ぶ際には、機能性も把握しておく必要があります。給湯器には、機種によって以下のような機能が搭載されています。
- 追い焚き機能
- フルオート機能
- 暖房機能
- ネットワーク接続機能
それぞれの機能を理解した上で、生活するときに必要な機能かどうかを判断し、給湯器を選ぶと良いでしょう。上記の機能を簡単に解説します。
追い焚き機能
お風呂に入るときに、2人目以降が暖かいお湯に浸かれるようにするためには、追い焚き機能が必要です。追い焚き機能は、冷めてしまった浴槽のお湯を設定した温度まで上げてくれる機能です。特に、家族の人数が多い家では、最後の人がお風呂に入るまでに時間が掛かるため追い焚き機能が必須です。
フルオート機能
給湯器のフルオート機能は、浴槽のお湯を一定の温度に保ったり、お湯の量を自動で調節してくれる機能です。フルオート機能を搭載しておけば、事前に設定した温度やお湯の量でいつでも入浴できるため、スイッチ一つでお風呂が沸かせます。
仕事や家事で忙しく、お風呂の調整が面倒くさいと感じている方にはフルオート機能を搭載した給湯器がおすすめです。
暖房機能
給湯器には、暖房機能を搭載した機種もあります。お風呂は寒い冬になると、すぐにお湯が冷めてしまうなど体が冷えてしまいます。暖房機能があれば、いつでも温かい状態で入浴できるので、小さい子供や高齢者がいる家庭にはおすすめの機能です。
ネットワーク接続機能
最新の給湯器の中には、ネットワークに接続できて、スマホ等のデバイスから操作できる機種もあります。外出先からスマホで操作できるため、自宅に帰る前にお風呂を沸かすなどの操作が可能です。
仕事が忙しく、帰ってからすぐにお風呂に入りたいと思っている方におすすめの機能です。
省エネ性能で選ぶ
給湯器を選ぶ際には、省エネ性能も重要なポイントの一つです。省エネ性能の高い給湯器は、動力源別に以下のような給湯器が販売されています。
- エコキュート(電気)
- エコジョーズ(ガス)
- エコフィール(石油)
- エネファーム(ガス)
以前よりも光熱費は高騰しているため、家庭用燃料電池,エネファームの発電ユニットにより省エネ性能の高い上記のような給湯器を選ぶとコスト削減になります。
メーカーで選ぶ
給湯器を選ぶ際には、メーカーにも気をつけておかなければなりません。今まで使用していた給湯器から新しく買い替える場合には、基本的に同じメーカーを選ばなければなりません。
給湯器からお風呂やキッチンにお湯を送る配管等は、メーカーによって異なるため、メーカーが変わると大規模なリフォームが必要になる可能性があります。
給湯器を買い替える前には、今までどのメーカーを使用していたかを必ず確認しておきましょう。
設置方法で選ぶ
給湯器は、機種によって設置方法やサイズに違いがあります。給湯器の設置方法には主に以下の方法があります。
- 壁掛け型
- 据え置き型
住宅の周りに給湯器を設置するスペースが無い場合には、壁掛け型を選びます。また、給湯器を買い換える場合には、元々の設置方法と同じ方法を選択する場合がほとんどです。
号数で選ぶ
給湯器を選ぶ際には、号数で選ぶ必要があります。給湯器の号数とは、25℃のお湯を1分間に何L出せるかを表した数字です。例えば、1分間に出せるお湯の量が20Lであれば、20号になります。そのため、号数が大きいほど、一度に大量のお湯を使うことができます。
一般家庭で使われる給湯器の号数は、16号、20号、24号の3つで、家族の人数でどの号数を選択するか決めます。16号は単身世帯、20号は2人暮らし世帯、24号は4人暮らし世帯が一般的な号数の目安とされているので参考にしてください。
2.給湯器を選ぶ際の注意点
給湯器を購入し、設置する際には機能面だけでなく、設置方法や容量などにも注意を払っておく必要があります。給湯器を選ぶ際には、主に以下の3つの注意点を確認しておきましょう。
- メーカーを合わせる
- 家族の人数と合っているか
- 設置する場所があるかどうか
メーカーを合わせる
これから古い給湯器を新しい給湯器に買い換えようとされている方は、古い給湯器と同じメーカーに合わせた方が良いです。なぜなら、メーカーによって給湯器からお風呂や水道に接続されている配管の方法が異なるためです。
他のメーカーを採用してしまうと、配管から変更する工事をしなければならない可能性が高くなり、余計なコストが発生します。メーカーにこだわりがなく、機能面でも差がないのであれば、古い給湯器と同じメーカーを採用するようにしましょう。
家族の人数と合っているか
給湯器を選ぶ際には、お湯が出せる量を示している号数を必ず確認しておかなければなりません。号数は1分間に出せるお湯の量を示していますが、家族の人数は、以下の表を参考にしてください。
号数 |
家族の人数 |
16号 |
単身世帯 |
20号 |
二人世帯 |
24号 |
四人世帯以上 |
号数が高いほど、1分間に出せるお湯の量が増えるため、家族が多い場合には号数が高い給湯器を選ばなければなりません。もし家族が多いのに号数が低い場合には、必要なお湯の量が足りなくなるため、お湯が出るまでに時間が掛かるトラブルになってしまいます。
給湯器を買い換えるときも、新たに新築住宅で給湯器を採用する際には、現在の家族の数だけでなく、今後増えるであろう家族の人数も想定して、家族の人数に合った号数を選ぶようにしましょう。
設置する場所があるかどうか
給湯器を選ぶ際には、給湯器を設置する場所が確保できるかを確認しておく必要があります。据置型の給湯器の場合、住宅の外にスペースが必要になるため、設置できるスペースが確保できているかを購入前に確認しておかなければなりません。
もし設置する場所が無い場合には、壁掛け型を採用する方法も検討する必要があります。
これから新築住宅を建てようと考えている方は、据置型を採用する場合には、外構に給湯器を設置するスペースを確保しておかなければならないことを覚えておきましょう。
3.まとめ
今回は、給湯器の選び方について注意点と合わせて解説しました。
給湯器を選ぶ際には、メーカーや機能だけでなく、お湯を出せる量や設置方法にも注意しなければなりません。特に家族の人数に合わせた号数の給湯器を選ぶことと、設置方法はよく検討しておく必要があります。
設置方法には据置型と壁掛け型があり、設置スペースがあるかどうかは重要なポイントです。また、お湯を出せる量を示す号数も家族の人数に合った給湯器を選ばなければなりません。
給湯器を選ぶ際には、機能面に目がいきがちですが、設置方法やサイズ、工事方法も確認しておくと安心です。