2025.04.14
オール電化の給湯器の選び方は?エコキュートと電気温水器のメリット・デメリット

住宅をオール電化にする場合には、給湯器も電気を使ってお湯を沸かすタイプを選ぶ必要があります。
オール電化で採用される給湯器には主に「エコキュート」と「電気温水器」の2種類があります。しかし、この2種類にどのような特徴があり、それぞれのメリット、デメリットがあるのかを詳しく知っている人は多くはないはずです。
そこで、本記事ではこれから住宅をオール電化にして給湯器を導入しようとしている方向けに、それぞれの特徴とメリット、デメリットを詳しく解説します。
記事の後半では、一般的に多く使われている給湯器についても解説しているので、気になる方は最後までご覧ください。
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1.オール電化住宅で使用する給湯器は2種類
オール電化の住宅で使用される給湯器には、主に以下の2種類があります。
- エコキュート
- 電気温水器
ここでは、上記給湯器の特徴を詳しく解説します。
エコキュートの特徴
エコキュートは、空気の熱を利用してお湯を作るシステムである「ヒートポンプ」を使用してお湯を沸かす給湯器です。
「ヒートポンプ」とは、空気の熱を取り込んで、冷媒で圧縮して高熱にして、水をお湯に変える技術を指します。空気の熱を利用するため、環境負荷が少なく、電気代も抑えられる特徴があります。
さらに、エコキュートには貯湯タンクがあり、あらかじめ沸かしたお湯を蓄えておくため、災害時にも貯めておいたお湯を活用できるメリットがあります。
電気温水器の特徴
電気温水器は、電気の力だけで水を加熱し、貯湯タンクに蓄えておくタイプの給湯器です。タンク内にはヒーターが備わっており、電気の熱を利用して水を温め、お湯を作ります。
電気のみで加熱するため電気代が高くなる傾向がありますが、作りがコンパクトのため、設置スペースが狭くても問題ない特徴があります。
また、お湯を作る際の騒音も少なかったり、耐久性が高かったりするのも特徴の一つです。
2.エコキュートのメリットとデメリット
エコキュートの特徴を解説したところで、エコキュートを採用した際のメリットとデメリットを詳しく解説します。
良い面だけでなく、注意すべきポイントも把握しておくことで、設置後に後悔しにくくなるため、良い点と悪い点を事前に把握しておきましょう。
エコキュートのメリット
エコキュートを採用した際のメリットは、主に以下の3つがあります。
- 高い省エネ性能
- 災害時に貯湯したお湯を利用可能
- 環境負荷が少ない
高い省エネ性能
エコキュートは、空気中の熱を活用するヒートポンプ式を採用しており、電気の使用量が少なく、省エネ性能が高い作りになっています。
また、電気料金の安い夜間にお湯を生成して、貯水タンクに貯めておけるため、昼にお湯を使用する際にも、電気代が高くなりにくい設計になっている場合がほとんどです。
災害時に貯湯したお湯を利用可能
エコキュートは夜間にお湯を沸かして貯湯タンクに蓄えるシステムを採用しており、もし災害が起きた際には、貯水タンクからお湯を取り出せます。
停電が発生すると通常はお湯を使えなくなりますが、貯水タンクに保存されたお湯があれば、生活用水として活用できます。また、エコキュートの貯水タンクは電気温水器よりも大容量であるため、災害時にはより多くのお湯を利用できるメリットがあります。
環境負荷が少ない
エコキュートは、空気の熱を利用してお湯を作るため、電力消費が抑えられるという特長があります。
電気使用量が少なくなると、電力会社から買う電気が少なくなるため、環境保全に貢献しているといえます。より電気料金を安くして、環境保全にも役に立ちたい場合にはエコキュートがおすすめです。
エコキュートのデメリット
エコキュートを採用した際のデメリットは、主に以下の2つがあります。
- 期費用が高い
- 設置スペースが必要
初期費用が高い
エコキュートは、ガス給湯器や電気温水器と比べると、初期費用が高い傾向にあります。メーカーや採用する貯水タンクの容量にもよりますが、40万円〜80万円の初期費用が発生します。
ただ、エコキュートはランニングコストとなる電気料金が安いため、初期費用とランニングコストを組み合わせると、他の給湯器と大きく変わらないか安くなる可能性もあります。
設置スペースが必要
エコキュートの貯水タンクは、他の給湯器と比べると大きいため、設置スペースが必要です。特に住宅密集地に家を建てる場合には、住宅本体の面積を削って設置スペースを作成しないといけない場合もあります。
すでに住宅が建っている場合には、設置スペースがない場合にエコキュートが採用できない場合もあるため、事前に調査してもらわなければなりません。
3.電気温水器のメリットとデメリット
次に、電気温水器の利点と欠点について説明します。電気温水器のメリットとデメリットを十分に把握した上で、エコキュートと電気温水器のどちらが適しているかを選ぶことが重要です。
電気温水器のメリット
電気温水器を選ぶ際の主な利点は、主に以下の3つがあります。
- 静音性が高い
- コンパクトな設置が可能
- 寿命が長い
静音性が高い
電気温水器は電気だけでお湯を作るため、動作音が非常に静かな特徴があります。ガス給湯器などは、お湯を沸かす際に機械音が継続して鳴り続けますが、電気温水器はその音が抑えられています。
住宅密集地などでは騒音もトラブルのもとになるため、静かな動作音は大きな利点と言えるでしょう。
コンパクトな設置が可能
電気温水器はエコキュートに比べてタンクや機械がコンパクトであるため、設置スペースが少なくて良いのもメリットの一つです。
住宅を建てる土地が狭く、できるだけ住宅本体の面積を大きくしたい場合には、給湯器の設置スペースが小さい電気温水器がおすすめです。
寿命が長い
電気温水器は、平均寿命が10年〜20年ほどといわれています。エコキュートは10年〜15年ほどになっているため、電気温水器がより長く使えます。
導入コストも安く、寿命も長いため、導入コストをできるだけ抑えたい方には電気給湯器がおすすめです。
電気温水器のデメリット
電気温水器を使用する際のデメリットは、主に以下の2つがあります。
- 電気料金が高くなりがち
- 湯切れをする可能性がある
それぞれのデメリットを詳しく解説します。
電気料金が高くなりがち
電気温水器は導入時のコストが比較的低いですが、電気ヒーターを使ってお湯を作るため、電気料金が高くなりがちです。エコキュートと比べても電気料金が高くなってしまいます。
また、お湯を使用するたびに、電気を使用するため、電気料金が高くなりがちの昼間にお湯を使い続けるとより電気料金が高くなってしまいます。
湯切れをする可能性がある
電気温水器の貯水タンクは小さいため、お湯を使用するたびに再度電力を使ってお湯を沸かさなければなりません。そのため、一気に大量のお湯を使おうとすると、湯切れを起こしてしまい、お湯が出なくなってしまう可能性があります。
特に家族が多く、キッチンやお風呂で同時にお湯を使う場合には注意が必要です。
4.エコキュートを選ぶ人が多い理由
ここまでエコキュートと電気温水器の特徴とメリット、デメリットを解説しましたが、オール電化住宅において給湯器を選ぶ際、エコキュートを選ぶ人がほとんどです。エコキュートを選ぶ人が多い理由は、主に以下の3つがあります。
- 電気料金が安くなる
- 災害時にも使用できる
- 環境に優しい
特に、電気料金が高騰している昨今では、電気料金をできるだけ抑えたいため、エコキュートを選ぶ人が増えています。また、地震などの災害も多くなっているため、備えておきたい人も多い傾向にあります。
初期費用は高くなりますが、ランニングコストを考慮するとエコキュートがトータルでコストが低くなるため、採用する人が多いといえるでしょう。
5.まとめ
今回は、オール電化の住宅を建てた際の給湯器の種類と特徴、それぞれのメリット、デメリットについて詳しく解説しました。住宅をオール電化にした際には、主にエコキュートと電気温水器のどちらかを選ぶことが多いです。
エコキュートは設置スペースが必要などのデメリットがある一方で、環境に優しく省エネ性能が高いなどのメリットがあります。
電気温水器は、エコキュートに比べると電気料金が高くなるなどのデメリットがある一方で、設置スペースが少なくて済むなどのメリットがあります。
省エネ性能や電気料金の観点からもエコキュートを選ぶ家庭が多いですが、電気温水器にも良さがあります。本記事を参考にそれぞれのメリット、デメリットを比較して、どちらを採用するか十分に検討してください。
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