2025.01.31
安心して生活するためのヒートショックを防ぐためにできる工夫7選

寒い冬になると室内の気温が低下し、ヒートショックを起こす可能性が高くなります。
ヒートショックとは、部屋ごとの温度差が原因で血圧が急激に変動し、気分が悪くなったり、意識がなくなったり、最悪の場合、心筋梗塞や脳梗塞などの病気を発症してしまう現象を指します。
特に注意が必要なのは浴室で、脱衣所と浴室間、あるいは湯船とその周辺との温度差が大きくなると危険性が増します。こうした生命にかかわるヒートショックを防ぐには、部屋の温度管理や体調管理が重要です。
本記事では、ヒートショックを防ぐための工夫を詳しく解説します。記事の後半では、ヒートショックを防ぐ最適な方法についても触れているので、最後までご覧ください。
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1.ヒートショックとは?
ヒートショックとは、暖かい部屋から寒い部屋、またはその逆に移動した際に、急激な温度変化が原因で血圧が大きく変動し、以下のような症状を引き起こす現象を指します。
- 吐き気
- めまい
- 冷や汗
- 意識消失
- 動悸
上記の症状は、寒い場所から暖かい場所へ移動したときに血圧が急低下したり、逆に暖かい場所から寒い場所に移動して血圧が急上昇したときに発生します。
住宅内では、浴室と脱衣所、またはトイレといった温度差が大きい場所で発生するケースが多いとされています。特に入浴時に発生することが多く、例えば暖かい湯船で長時間過ごした後に寒い脱衣所に移動したり、寒い浴室に急に入った際に起こる場合が多いと言われています。
ヒートショックを起こす原因は、温度差だけでなく、体調不良や飲酒の影響も関係しています。そのため、部屋間の温度差を無くしたり、大量の飲酒を控えたりするなどの工夫が必要です。
2.ヒートショックを防ぐための工夫7選
ヒートショックを引き起こす主な原因は、部屋間の温度差に加えて体調が悪かったり、脱水や飲酒であったりが挙げられます。そのため、ヒートショックを防ぐためには、基本的に部屋間の温度差を無くす工夫が最適です。
予防策としては、主に以下の7つの方法が挙げられます。
- シャワーを使って浴室を事前に温める
- 暖房器具で室内を適切に保温する
- 湯船の温度を適切に調整する
- 十分な水分補給を心がける
- 浴室暖房を設置する
- 高断熱性能の設備を導入する
- 床暖房を活用する
それぞれの工夫について、詳しく解説します。
シャワーを使って浴室を事前に温める
ヒートショックは、暖かい脱衣所から寒い浴室へ移動する際にも起こる危険性があります。そのため、入浴をする前にシャワーを出しっぱなしにして浴室内をあらかじめ温めると、室温の差を小さくすることができます。
湯船を溜める人は、シャワーを利用して溜めると水の無駄を減らしつつ浴室を暖めることができるため、効率的な方法としておすすめです。
暖房器具で室内を適切に保温する
ヒートショックは、暖かい湯船から出た後に寒い脱衣所へ移動する際にも発生するリスクがあります。この危険を減らすためには、脱衣所の温度をあらかじめ適切に保つことが効果的です。
脱衣所を暖める方法としては、暖房器具を使用すると良いでしょう。暖房器具には、セラミックファンヒーターや電気ストーブがおすすめです。
湯船の温度を適切に調整する
湯船の出入り時にもヒートショックが発生することがあります。特に湯船のお湯が熱すぎると、そのリスクがさらに高まる可能性があります。
湯船は、41℃以下に設定しておくと良いでしょう。ただ、温度を適切に保っていても、長風呂をしてしまうと体温が上昇し、血圧が変動しやすくなるため、長風呂はせずに10分程度の入浴に抑えておくと、ヒートショックの予防に役立ちます。
十分な水分補給を心がける
ヒートショックは、血圧の変動によって引き起こされるため、水分補給も予防する上で重要です。水分補給をせずに入浴をしてしまうと、血圧は下がりやすくなってしまうため、ヒートショックのリスクが高まる恐れがあります。
水分を補給してから入浴すると血圧の影響も少なくできるため、入浴前には必ず水分を摂っておきましょう。
浴室暖房を設置する
ヒートショックは、寒い浴室が原因となる場合が多いため、浴室の温度を高めておく必要があります。そのためには、浴室暖房を採用する方法が最も効果的です。現在、浴室暖房の設備が無い人はリフォームが必要となりますが、ヒートショックのリスクを軽減するためには大変有効な手段です。
入浴する前に浴室暖房で温めておくと、脱衣所や他の部屋との温度差が解消され、ヒートショックが予防できます。
高断熱性能の設備を導入する
ヒートショックは、外気温の影響により部屋の温度が下がり、部屋ごとに温度差が生じることで起こります。そのため、外気温の影響を最小限に抑える工夫が、ヒートショックを予防する有効な手段となります。
具体的には、住宅全体の断熱性を高めるだけでなく、浴室や脱衣所の断熱性能も高めておくことも重要です。
浴室や脱衣所の断熱性を高めるためには、断熱性の高い壁を採用したり、設置されている窓のガラスやサッシを高断熱のものにしたりする方法があります。
床暖房を活用する
ヒートショックを防ぐためには、部屋ごとの温度差を解消することが重要で、床暖房を採用することも予防策になります。床暖房を住宅全体に採用できれば、どこの部屋も暖かい状態を保てるため、温度差は無くなります。
ただ、リフォームになるとコストが高くなるため、これから住宅を建てようとしている方におすすめです。
3.ヒートショックを予防するなら設備を整える方法が最適
これまでヒートショックを予防する方法をご紹介しましたが、最も効果的に予防する方法としては、設備を整える必要があります。設備を整えると、生活の工夫をしなくてもヒートショックが予防できるためです。ヒートショックを防止するための設備に関する対策としては、主に以下の2つがあります。
- 断熱性の向上
- 適切な換気システムを採用
それぞれの工夫方法を詳しく解説します。
断熱性の向上
ヒートショックは、外気温の影響を受けて寒い部屋と暖かい部屋に分かれるため、外気温の影響を少なくする必要があります。そのため、住宅全体の断熱性を高めて、外気温の影響を最小限にする必要があります。
壁だけでなく、天井や床下、窓ガラスやサッシにも断熱性の高い材料を使用して、住宅全体の断熱性能を上げておくとヒートショックの予防になります。
適切な換気システムを採用
住宅全体を暖かくできればヒートショックは防げますが、生活する上では換気も重要です。
空気を入れ替えるだけの換気システムを採用してしまうと、冷たい空気をそのまま住宅内に入れてしまうため、寒い部屋になってしまいます。
そのため、全熱交換型換気システムのような、室内の温度を一定に保てるような換気システムを採用すると良いでしょう。
全熱交換型換気システムは、温度だけでなく湿度も調整してくれるため、乾燥する冬でも安心して換気してくれます。
全熱交換型換気システムについては、以下のページを参考にされてください。
関連記事:全熱交換型換気システムとは?メリットとデメリット、換気システムの種類を解説
4.まとめ
今回は、ヒートショックを防ぐ方法について、簡単に出来ることから、リフォームや住宅を建てる際の工夫について紹介しました。
ヒートショックは、部屋間の温度差をいかに無くすかが重要です。特に浴室ではヒートショックが起こりやすいため、浴室や脱衣所の環境については見直す必要があるでしょう。
これから住宅を建てたり、リフォームを考えたりしている方は、住宅全体の断熱性や換気システムについて考慮しておくと、ヒートショックを防ぎやすくなります。
ヒートショックは、最悪の場合には命に関わるため、環境を整えて事前に予防しておきましょう。
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