2024.12.02
インテリアテイストを参考に理想の住宅を手に入れる。違いを解説
新築住宅を設計する際に、住宅の外観や内装を決めるために、さまざまなインテリアを参考にする方も少なくないはずです。
参考にするインテリアにはたくさんの種類があり、インテリアテイストと呼ばれています。
住宅のインテリアを決める際には、インテリアテイストを参考にすると理想の住宅が作りやすくなるため、どのようなインテリアテイストがあるかを把握しておくと安心です。
本記事では、インテリアテイストがどのようなものかを解説しつつ、7つの主要なインテリアテイストの特徴を解説します。
これから新築住宅を建てようとしており、インテリアに迷っている方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
1.インテリアテイストとは?
インテリアテイストとは、生活様式や国などの地域によるインテリアを種類別に分類したものを指します。
インテリアテイストの中には、国や地域別に存在する特徴のあるインテリアを参考にしているものであったり、ホテルのテイストを取り入れたインテリアを参考にしているものであったりなど、多くの種類があります。
インテリアを決める際に参考にするもので、好みや生活様式からどのインテリアテイストを取り入れるかを決定します。
インテリアテイストを用いるメリットとしては、インテリアが決めやすくなり、家具などの色合いなども決めやすくなったり、住宅会社と打ち合わせするときに、どのようなデザインにするかを統一できるなどが挙げられます。
2.インテリアテイストの種類と特徴を解説
インテリアテイストは、多くの種類がありますが、主に以下の7つがメジャーで、参考にされている方も多くいます。
- ナチュラルモダンテイスト
- ミッドセンチュリーテイスト
- インダストリアルテイスト
- 和モダンテイスト
- ホテルライクテイスト
- 北欧モダンテイスト
- カントリーテイスト
それぞれのインテリアテイストの特徴を詳しく解説します。
ナチュラルモダンテイスト
ナチュラルモダンテイストは、木材や植物などの自然の色合いを取り入れた「ナチュラル」と、シンプルで近代的なデザインの「モダン」を組み合わせたインテリアです。
ナチュラルモダンテイストの特徴や使われる色、どのような人におすすめかを紹介します。
特徴
ナチュラルモダンテイストは、フローリングやドアなどの建具等に使われる素材そのものの特徴や色合いを活かしつつ、ガラス系の家具などを用いてスタイリッシュで近代的なデザインが特徴です。
フローリングであれば無垢を使用し、木材の質感や色合いを活かしたり、家具も木材の色や質感をそのままデザインに取り込んだりして自然でシンプルなデザインになります。
また、テーブルにガラスを用いたり、スチールを使用した家具を取り入れたりすることで近代的なデザインにもなります。
自然の色合いを活かしつつも、近代的なデザインも取り入れたものがナチュラルモダンテイストです。
使われる代表的な色
ナチュラルモダンテイストに使用される色は、主に以下のようなものがあります。
- アイボリー
- グレー
- ベージュ
- ホワイト
全体的にシンプルなデザインにするため、優しくやわらかい色を使用します。
おすすめする人
ナチュラルモダンテイストは以下のような人におすすめです。
- シンプルなデザインが好き
- 自然で落ち着いた空間で過ごしたい
- 住宅全体を明るくしたい
ナチュラルモダンテイストは、インテリアテイストの中でも最もシンプルなデザインの一つのため、シンプルが好きな人におすすめです。
また、自然の色を活かしたデザインのため、明るく落ち着いた空間ですごしたい人におすすめのインテリアテイストになります。
ミッドセンチュリーテイスト
ミッドセンチュリーテイストは、名前のとおり20世紀半ばにアメリカでブームとなったインテリアデザインです。
1940年〜1960年にブームとなったのは、当時家具などの加工技術が不十分であり、直線的な家具ばかりでしたが、戦後の技術向上により、曲線を用いた家具が出回り始めたことが発祥のきっかけとなりました。
曲線のある家具を使用し、機能的でシンプルなデザインがミッドセンチュリーテイストです。
特徴
ミッドセンチュリーテイストは、曲線を多用したデザインに加えて、無駄な機能を省いた実用的なインテリアが特徴です。
机や椅子などの家具に曲線を使用しつつ、余計な機能や装飾がついていない家具を用いるのも特徴の一つです。
また、アメリカが発祥ということもあり、ビビットカラーを用いて、シンプルの中に明るい色を取り入れるのもミッドセンチュリーテイストの特徴になります。
使われる代表的な色
ミッドセンチュリーテイストに使用される色には以下のようなものがあります。
- ホワイト
- ブラック
- ブラウン
- イエロー
- グリーン
- オレンジ
ミッドセンチュリーテイストは、シンプルなホワイトやブラウンをベースとして、ビビットカラーとなるイエローやグリーン、オレンジなどを取り入れてアクセントを入れる特徴があります。
おすすめする人
ミッドセンチュリーテイストは、以下のような人におすすめです。
- シンプルかつ機能性のあるデザインにしたい
- アクセントのある色を取り入れたい
- 自由で斬新なデザインにしたい
ミッドセンチュリーテイストは、アメリカ発祥ということもあり、シンプルなデザインの中に自由を連想させるような鮮やかな壁紙や装飾品を使用するデザインです。
自由で明るいデザインにしたい人には、ミッドセンチュリーテイストがおすすめです。
インダストリアルテイスト
インダストリアルテイストは、工場や倉庫などの無機質なデザインを取り入れたインテリアを指します。
インダストリアルとは「工業的」や「工場のような」などの意味が含まれており、海外の工場や倉庫を連想させるようなデザインがインダストリアルテイストです。
特徴
インダストリアルテイストは、工場や倉庫などの無機質なデザインを取り入れたインテリアが特徴です。
工場や倉庫のように、柱や天井が剥き出しになり、暗い色調の家具や壁紙を取り入れたデザインがインダストリアルテイストです。
インダストリアルテイストに使用される色は、ダーク系統が主になり、全体的に暗いイメージになります。
- ブラック
- グレー
- ブラウン
家具にもスチールやレザーが使用されるため、暗い色で統一するデザインです。
おすすめする人
インダストリアルテイストは以下のような人におすすめです。
- 余計な色や装飾はいらない
- 暗い空間で過ごしたい
- 秘密基地のような空間にしたい
インダストリアルテイストは、工場のような無機質なインテリアのため、明るい空間というよりも、暗くて落ち着いた空間のため、暗い方が落ち着いて生活できる方におすすめです。
また、暗い空間のため秘密基地のような感覚で生活できるのも特徴です。
和モダンテイスト
和モダンテイストは、昔ながらの和の色調を取り入れつつ、ベッドや机などの洋風の現代的な家具を組み合わせたインテリアテイストです。
和の良い部分とモダンの良い部分を組み合わせて、落ち着いた空間を作り出すことができます。
特徴
和モダンテイストは、日本の昔ながらの和風なデザインに、洋風な家具や建具を組み合わせたインテリアです。
日本人に馴染みのある畳やふすまなどを取り入れつつ、ベッドなどの家具を組み合わせて落ち着いたデザインを完成させます。
使われる代表的な色
和モダンテイストには以下のような色が使用されます。
- 白
- グレー
- ベージュ
- 茶色
- 朱色
- エンジ
- 藍色
和モダンテイストは、白やグレーなどのシンプルな色をベースに、朱色やエンジ色をアクセントに使用します。
和風な色調を使い、落ち着いた空間を演出するのが和モダンテイストの特徴です。
おすすめする人
和モダンテイストは以下のような人におすすめです。
- 昔ながらの和の空間が落ち着く
- 畳が好き
- 家の中で寝転んで過ごしたい
和モダンテイストは、和風の落ち着いた空間を作り出せるため、昔ながらの空間で生活したい人におすすめです。
また、他のテイストと異なり畳を使用するため、畳が好きな人や家の中で寝転びたい人におすすめのインテリアテイストです。
ホテルライクテイスト
ホテルライクテイストは、ホテルのようなインテリアを再現するインテリアテイストです。
ホテルのような高級感を再現し、非日常の空間を作り出すことで、毎日の生活がワクワクするようなインテリアになります。
特徴
ホテルライクテイストの特徴は、ホテルのような高級感があるインテリアにすることで生活感のない空間を作り出します。
また、ホテルの部屋は統一感がありつつ、デザイン性も高いため、よりこだわりが詰まったインテリアが特徴です。
高級感を出すために、フローリングを大理石調にしたりなどの工夫がなされます。
使われる代表的な色
ホテルライクテイストには以下のような色が使用されます。
- ホワイト
- ベージュ
- グレー
ホテルライクテイストでは、統一感をもたせるためにシンプルなホワイトやグレーをベースで使用します。
ホテルのように落ち着いた空間を作るために、アクセントはあまり使わずにシンプルな色合いになります。
おすすめする人
ホテルライクテイストは以下のような人におすすめです。
- ホテルに入るとワクワクする
- 非日常の空間で生活したい
- 高級感のあるインテリアを再現したい
ホテルに行く時にワクワクする感覚を再現できるのもホテルライクテイストの醍醐味でもあります。
毎日の生活の中で、高級感のあるインテリアの中で非日常を味わいたい方にホテルライクテイストがおすすめです。
北欧モダンテイスト
北欧モダンテイストは、北ヨーロッパに位置するスウェーデンやデンマーク、ノルウェーのインテリアを参考にしたインテリアテイストです。
北欧の国々は、環境へ配慮する気持ちが強いため、太陽光をうまく活用するなど自然の力を活用するようなデザインになります。
自然を大切にするため、シンプルで清潔感のあるインテリアが北欧モダンテイストです。
特徴
北欧モダンテイストは、自然を大切にする北欧の生活様式を採用したインテリアテイストです。
シンプルなデザインに加えて、自然光を積極的に取り入れたデザインが特徴です。
モダンテイストは、シンプルで冷たいデザインになりがちですが、北欧テイストの自然を取り入れた温かいデザインが加わることで、落ち着いた空間を作ることができます。
使われる代表的な色
北欧モダンテイストは以下のような色が使われます。
- ホワイト
- ベージュ
- グレー
- ブラック
- グリーン
- イエロー
北欧モダンテイストは、ホワイトやベージュなどのシンプルな色をベースにして、ブラックやグリーン、イエローをアクセントに使用します。
グリーンやイエローを採用することで、自然を取り入れた空間を作ることができます。
おすすめする人
北欧モダンテイストは以下のような人におすすめです。
- 自然の温かみがある空間を作りたい
- シンプルで明るいインテリアにしたい
北欧モダンテイストは、自然の光や色を有効活用するため、より温かみがある空間を作れます。
また、モダンテイストにも分類されるため、シンプルなデザインが好みの人にもおすすめのインテリアテイストです。
カントリーテイスト
カントリーテイストは、欧米の田舎にある古い住宅を連想させるようなインテリアを指します。ここでいうカントリーは「田舎」という意味が含まれています。
レンガやタイルなど、昔ながらの材料を使用して古き良きデザインを再現したのがカントリーテイストです。
特徴
カントリーテイストは、自然の素材を活かした作りが特徴で、家具や建具などに木材を多く使用していたり、タイルやレンガ調の壁や床材を使用したりします。
また寒い地方であれば暖炉を取り入れるなど、欧米にある昔ながらの住宅を再現してデザインします。
また、観葉植物などの緑を配置して、自然も取り入れるのも特徴の一つです。
使われる代表的な色
カントリーテイストに主に使われる色は以下の2つです。
- 白
- 茶色
白をベースとして、木材の茶色を多く取り入れる特徴があります。基本的には、素材のそのままの色を取り入れている特徴があります。
おすすめする人
カントリーテイストは以下のような人におすすめです。
- 落ち着いた雰囲気で生活したい
- 素材を活かしたインテリアにしたい
- 観葉植物が好き
カントリーテイストは、素材の温かみをそのまま活かすため、自然の中にいるような落ち着いた雰囲気になりやすいインテリアです。
また、観葉植物を取り入れやすいインテリアでもあり、自然の素材と緑がマッチングしやすいのも特徴の一つです。
3.まとめ
今回は、インテリアテイストの概要と7種類のインテリアテイストについて詳しく解説しました。
インテリアテイストは住宅のデザインを決める際に参考にするインテリアを種類別に分けて名前を付けたものです。
インテリアテイストには、欧米や北欧、和風といった国の特徴を活かしたものやホテルを連想させるようなものなどがあり、それぞれに特徴があります。
これから住宅を建ててデザインやインテリアに悩んでいる人は、インテリアテイストを参考に、好みに合わせたインテリアにすると良いでしょう。
好みのインテリアテイストがわかれば、住宅会社とも共通のデザインイメージが出来るため、打ち合わせもスムーズになるかもしれません。
それぞれのインテリアテイストの特徴を把握して、インテリアに活かしましょう。