2024.11.17
屋根裏に部屋のある家のメリットとデメリットとは?設計する際の注意点も紹介
新築住宅を建てる際には、通常の間取りに加えて、屋根裏に部屋を作ろうと考えている方も少なくないはずです。
屋根裏を作る理由は人それぞれで、収納スペースを増やしたい、あるいは静かなプライベート空間を確保したいなどさまざまです。
しかし、屋根裏を作るとコストが増加したり、外気温の影響を受けやすくなるといった課題もあるため、慎重な検討が必要です。
本記事では、屋根裏部屋の利点と注意すべき点を詳しく解説します。
記事の後半では、屋根裏を有効活用する際に押さえておきたいポイントも解説しています。これから新築住宅を建てようと考えている方は参考にされてください。
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1.屋根裏に部屋を作っていい?
新築住宅を建てる際には、屋根裏を部屋として利用することは可能です。しかし、屋根裏部屋と認定されるためには、建築関連法令で以下のように定められています。
- 天井の高さが1.4m以下であること
- 屋根裏部屋の広さが下の階の2分の1以下であること
- 部屋への昇降手段が折りたたみ式または取り外し可能な「はしご」であること
上記の条件をクリアできなければ、屋根裏部屋と認定されず、階として判断されるため、固定資産税や保険料が上がってしまう可能性があります。
特に広さに関しては注意が必要で、2階建ての場合には2階の床面積の半分、3階建てなら3階の床面積の半分以下でなければなりません。
屋根裏部屋を設計する際には、建築関連法令を遵守しているかを住宅会社とともに確認するようにしましょう。
2.屋根裏に部屋を作るメリット
屋根裏部屋を設けることで得られる主なメリットは、主に以下の4つがあります。
- プライベート空間として活用できる
- 収納が増える
- 静かな環境の部屋が作れる
- 趣味や作業に集中できる専用の空間を確保できる
屋根裏に部屋がある家を作ろうとされている方は参考にされてください。
プライベート空間として活用できる
屋根裏部屋を設けることで、他の部屋とは独立したプライベート空間を確保できます。
屋根裏であれば外との接触も少なく、人の目にも触れにくい場所にあるため、静かで落ち着いた環境が得られるのが特徴です。
趣味の部屋として活用しても良いですし、仕事部屋として使用するのも方法の一つです。
収納が増える
屋根裏に部屋を作ると、住宅全体の収納が増えます。
住宅で収納を増やそうとすると、クローゼットや納屋を間取りに含めないといけなくなるため、それぞれの部屋の広さが狭くなってしまいます。
しかし、屋根裏を作り、収納として活用すると、無駄に収納部屋を作る必要がなくなるため、それぞれの部屋が広く設計できるのもメリットの一つです。
静かな環境の部屋が作れる
屋根裏の部屋は、外から遮断されている場所であるとともに、家の中でも高い位置に部屋が配置されるため、静かな環境の部屋が作れます。
静かな場所のため、寝室としても活用できますし、子供がいる家庭では、仕事に集中する仕事部屋としても活用できます。
趣味や作業に集中できる専用の空間を確保できる
屋根裏部屋は趣味の空間としても活用できます。
家の間取りを作る際には、生活に必要な部屋を中心に考えるため、趣味の部屋を間取りに含められない人も多いはずです。
しかし、屋根裏を活用すれば、既存の間取りに関係なく趣味の部屋を確保できるため、趣味の部屋が欲しいと考えている方は、屋根裏部屋を取り入れるのは一つの有効な選択肢です。
3.屋根裏に部屋を作るデメリット
屋根裏に部屋を作る際には、デメリットについても十分に理解しておく必要があります。屋根裏に部屋を作るデメリットは主に以下の4つがあります。
- 建築コストが増加する
- 天井が低いため圧迫感がある
- 動線確保が難しい
- 外気温の影響を受けやすい
デメリットを理解しなければ、屋根裏部屋が完成してから後悔してしまいます。
建築コストが増加する
屋根裏部屋を作る場合、住宅を建てる際のコストが余計に掛かってしまいます。
屋根裏を部屋として活用するには、断熱性を高めたり、床を作ったりしなければならないため、材料費や施工費が発生してしまいます。
そのため、屋根裏部屋の設計を進める際には、予算内で収まるかを検討しておきましょう。
天井が低いため圧迫感がある
屋根裏の部屋は、他の部屋に比べると天井が1mほど低くなるのが一般的です。
これは建築基準法で天井高が1.4m以下と規定されているためであり、その結果、天井が低くなってしまいます。
天井が低いと、部屋に圧迫感が生まれるため、狭く感じられることがあります。屋根裏を設計する際には、天井が低いことを想定した使い道を選ぶようにしましょう。
動線確保が難しい
屋根裏に部屋を作る場合には、部屋へのアクセス用のハシゴを設置する必要があります。
しかし、ハシゴを設置すると下の階の動線にも影響するため、動線を確保するためには工夫が必要になります。
屋根裏に部屋を作る家を設計する際には、動線も十分に考えた上で、屋根裏への出入り口を設置すると良いでしょう。
外気温の影響を受けやすい
屋根裏に部屋を作る際には、外気温の影響を受けやすいことを理解しておく必要があります。
屋根裏の部屋は、左右の壁からだけでなく、天井から直接外気温の影響を受けてしまいます。特に暑い夏には、屋根に溜まった熱が屋根裏部屋に伝わり、室温が非常に高くなることがあります。
そのため、屋根裏部屋を快適に保つためには、断熱性能を強化することが重要です。
4.屋根裏部屋を設計する際の注意点
屋根裏に部屋を作るメリットとデメリットを理解した上で、注意すべき点を確認することが大切です。屋根裏部屋の設計時に気をつけるべきポイントは、主に以下の4つがあります。
- 断熱と換気の対策
- 十分な光の確保
- 動線の確保
- 電気配線の設置
それぞれの注意点を詳しく解説します。
断熱と換気の対策
屋根裏部屋を作る際は、断熱性能と換気に注意が必要です。
屋根裏は横からも上からも外気温の影響を受けてしまうため、断熱性能が高くなければなりません。
また、密室になりやすいため、換気も重要です。換気口を設置するなどの工夫が必要となるでしょう。
十分な光の確保
屋根裏部屋を作る際には、十分な光を確保することが重要です。屋根裏は通常、窓が少なく、自然光を取り入れにくい場所です。そのため、以下の方法で光を確保することが求められます。
- 照明の工夫
- 天窓の設置
- 大きな窓の取り付け
これらの対策を組み合わせることで、屋根裏でも明るく居心地の良い部屋を作ることができます。
動線の確保
屋根裏部屋を作る際、動線の確保は非常に重要です。動線とは、部屋の中で人が自然に移動する経路を指しますが、屋根裏の場合、特に注意が必要です。以下のポイントを考慮して、使いやすい動線を確保しましょう。
- 出入り口の位置
- 階段やハシゴの設置
- スペースの有効活用
- 収納や家具の配置
これらのポイントを踏まえて、屋根裏部屋を使いやすいスペースにするための動線を確保することが大切です。
電気配線の設置
屋根裏は通常の部屋と異なり、電気の配線方法に工夫が必要になる場合があります。以下のポイントを考慮して、屋根裏部屋に適切な電気配線を設置します。
- 電源の確保と配線の計画
- 照明の配置と配線
- 安全性の確保
- 換気と温度管理
- 追加の電気機器や設備の考慮
5.まとめ
今回は、屋根裏部屋を作る際の注意点とメリット、デメリットを紹介しました。
屋根裏に部屋がある家は、収納が増えたり、プライバシーが守られた空間が作れたりなどのメリットがある一方で、コストが掛かったり、屋根裏部屋の環境調整が難しかったりなどのデメリットがあります。
メリットとデメリットを理解した上で、屋根裏に部屋を作る際には、法律を守りつつ、断熱性能が高く、動線が確保された設計にすると良いでしょう。
屋根裏に部屋を設置する際には、住宅の設計時点で計画しておかなければならないため、住宅会社と十分に話し合いを行いましょう。
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