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2024.08.23

  • 暮らしの講座

暑い夏にも熱交換換気システムが活躍!メリットと効果的な活用方法を解説

熱交換換気 夏

近年、日本の夏は気温が上がり、猛暑日が続く日が長くなりつつあります。外気温が上がってしまうと、住宅内の気温も上がり、部屋の中も暑くて快適な生活が送れなくなります。

そのため、熱交換換気システムなどを利用して、住宅内を快適な気温に調整する工夫が必要となります。

熱交換換気システムを導入すれば、外気温をそのまま住宅に流入させずに、温度を調節して換気を行ってくれます。

特に夏には、このシステムを効果的に活用することで、快適な生活が送れるため、これから住宅を建てようと考えている方は、ぜひ本記事を参考にされてください。

記事の後半では、熱交換換気システムの中でもおすすめの種類についても触れているので、最後までご覧ください。

 

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1.熱交換換気システムのメリット

熱交換換気システムは、空気を入れ替える換気の機能に加えて、外気から流入する空気の温度や湿度を調節して、室温を一定に保つ働きがあります。以下の図は、換気システムで住宅内の温度を調整している場面を表しています。

外気温が35℃であっても、熱交換換気システムを使用すると、機器が温度を調整し、住宅内の温度は25℃に保たれます。このように熱交換換気システムは、外気温の影響を少なくする役割があります。

熱交換換気システムを導入することで得られるメリットには、主に以下の3つがあります。

熱交換換気システムのメリット
  • 一年中快適な室温を維持できる
  • エネルギー消費を抑えられる
  • 室内の湿度もコントロールできる

それぞれのメリットを詳しく解説します。

一年中快適な室温を維持できる

熱交換換気システムを導入すると、暑い夏でも寒い冬でも住宅内の温度を一定にするため、いつでも過ごしやすい住環境を実現できます。

外気温の温度が低い場合でも、熱換気システムを介して、空気の温度を高くして住宅内に空気を送り込むため、例え冬で外気温が低くても室内の温度は暖かいままとなります。

エネルギー消費を抑えられる

熱交換換気システムを取り入れることで、室内の温度は外気温に影響されにくくなるため、冷暖房効率が上がります。

その結果、エアコンなどの冷暖房器具の消費エネルギーを抑えられるため、熱交換換気システムは省エネ効果が期待できます。

省エネによって光熱費を抑えられるだけでなく、環境保全にもなります。

室内の湿度もコントロールできる

熱交換換気システムの種類の中には、温度に加えて湿度も調整できる全熱交換型換気システムがあります。

この全熱交換型システムを導入すれば、湿度も調整できるようになり、室内の湿度を一定に保てるため、結露やカビの発生を防ぐ効果が期待できます。

カビなどの発生を抑えられれば、アレルギーなどの健康被害の予防にもなるので、熱交換換気システムを選ぶ際には、全熱交換型を検討することをおすすめします。

 

2.熱交換換気システムのデメリット

熱交換換気システムには多くの利点がありますが、主に以下の3つのデメリットがあります。

熱交換換気システムのデメリット
  • 高気密・高断熱住宅に施工する必要がある
  • 導入にコストがかかる
  • 定期的なメンテナンスが必要

それぞれのデメリットについて詳しく解説します。

高気密・高断熱住宅にする必要がある

熱交換換気システムは、外気の新鮮さを保ちつつ室内の温度を快適に維持できる優れた設備ですが、その性能を十分に発揮するには「高気密・高断熱住宅」での施工が必要です。高気密・高断熱住宅とは、建物全体が隙間なくしっかりと密閉され、断熱材が効果的に配置されている住宅のことです。こうした住宅環境では、外気と室内の空気が計画外の経路で漏れることがなく、熱交換換気システムが効率的に機能します。

しかし、この条件が満たされない場合、システムの効果が大幅に減少します。気密性が低い住宅では、外気が隙間から侵入し、室内の温度調整が難しくなるため、熱交換の効率が低下します。また、断熱性能が低いと、せっかく熱交換によって保たれた室温が壁や窓から逃げてしまい、エネルギーの無駄が生じます。その結果、光熱費がかさむだけでなく、室内環境も安定しなくなります。

このような理由から、熱交換換気システムを導入する際には、高気密・高断熱な住宅が求められるのです。

導入にコストがかかる

熱交換換気システムを導入する際、一般的な換気システムに比べて費用が高くなるのが特徴です。機器そのものの価格に加え、熱交換換気システムは床下や天井裏に設置するため、工事費用も通常より多くかかります。

さらに、熱交換換気システムを導入する際は、住宅の気密性と断熱性の向上が求められ、この施工には技術的な知識と高度な施工技術が必要です。これにより、追加の工事費用が発生する可能性があります。

定期的なメンテナンスが必要

熱交換換気システムは、外気をフィルターで浄化しながら熱交換を行い、室内に空気を取り込むため、フィルターなどのメンテナンスが必須です。フィルターが汚れたままで使用し続けると、熱交換もうまくいかなくなるためです。

そのため、通常の換気システムよりもメンテナンスが必要である点がデメリットとして挙げられます。

 

3.夏に熱交換換気システムを効果的に使う方法

熱交換換気システムは自動で換気を行い、快適な室温を維持しますが、以下の4つの工夫で、さらに効果を高めることができます。

夏場の効果的な活用方法
  • 適切なモードの設定
  • 定期的なメンテナンスの実施
  • 全熱交換型システムの導入
  • エアコンとの併用

それぞれの工夫について詳しく解説します。

適切なモードの設定

熱交換換気システムには、メーカーや機種によって異なりますが、さまざまなモードが搭載されている場合がほとんどです。

例えば、「標準」であったり「強」、「冬季」などのモードがあり、季節や環境によって使い分けられます。

夏は暑い空気が住宅内にこもりがちになるため、「強」モードや「自動」モードなどに変更することで、住宅内の空気を快適な状態に保ってくれます。

環境により適宜モードを変更することで、熱交換換気システムを最大限に活用できます。

定期的なメンテナンスの実施

熱交換換気システムを最適に運用するためには、定期的なメンテナンスが必須となります。

メンテナンスを怠ると、内部に汚れやほこりがたまり、換気効率が低下する可能性があります。

最低でも半年に1回はフィルターを取り出して、メンテナンスをする必要があるでしょう。特に季節の変わり目には、モードの切り替えをするため、併せてメンテナンスもしておくと安心です。

全熱交換型システムの導入

住宅に熱交換換気システムを導入する際は、全熱交換型換気システムの導入がおすすめです。

このタイプの換気システムは、温度だけでなく湿度まで調整して換気をしてくれるので、より効率的に熱交換が可能となります。

湿度も室内の温度に大きく影響するため、温度と湿度両方を調整できる全熱交換型換気システムが導入できるとより快適な住環境を実現できるでしょう。

エアコンとの併用

熱交換型換気システムを効果的に使用するのであれば、エアコンと併用するとより快適な室温になるでしょう。

熱交換型換気システムは、温度を一定に保とう熱交換をしてくれますが、窓や壁からの熱の流入を防ぐわけではないので、室温は上がってしまいます。

そのため、エアコンを使用し、室内の温度の調整は必須です。エアコンを上手に活用し、快適な室温を作る工夫が必要となります。

 

4.エアコンと併用する際の注意点

暑い夏に熱交換換気システムだけでは室内温度を安定させるのが難しいため、エアコンとの併用が必須です。その際には、以下の3つの点に関して注意が必要です。

エアコンと併用する際の注意点
  • 適切な温度設定
  • サーキュレーターなどの活用
  • 定期的なメンテナンス

それぞれの注意点を詳しく解説します。

適切な温度設定

夏にエアコンと熱交換換気システムを併用する場合、エアコンの適切な温度設定に注意しなければなりません。

熱交換換気システムを導入した住宅は、導入していない住宅と比べると室内の温度は低くなります。そのため、エアコンが強すぎると反対に寒くなってしまいます。

そのため、熱交換換気システムがある場合は、エアコンの温度を通常よりも少し高めに設定しても快適な温度を作れる可能性は十分にあります。

サーキュレーターなどの活用

夏にエアコンを使用する際には、サーキュレーターなど住宅内の空気を循環させる機器を使用するとより効果的です。

住宅内において、温かい空気は上昇し、冷たい空気は下降するため、エアコンで冷えた空気は床に溜まってしまいます。

そのため、サーキュレーターなどの機器を利用して、住宅内の空気を循環させることで、どこにいても涼しい空気に触れる環境が作れます。

吹き抜けがあったり、高い天井であったりするのであれば、シーリングファンの設置も検討すると良いでしょう。

定期的なメンテナンス

熱交換換気システムだけでなく、エアコンも定期的なメンテナンスが必要です。エアコンの効率が下がると、電気代が高くなるだけでなく、室内の温度を下げるまでに時間が掛かるためです。

熱交換換気システムのメンテナンスと併せてエアコンのメンテナンスも実施することで、より効率的に住宅内を涼しくできるでしょう。

 

5.熱交換換気システムを採用するなら全熱交換型がおすすめ

熱交換換気システムには、温度だけを調整するタイプと温度と湿度を調整する「全熱交換型換気システム」があります。

夏は湿度が高くなりやすく、ベタベタするとより暑さを感じるようになります。

そのため、温度と湿度の両方を管理できる「全熱交換型換気システム」を導入することで、より住宅内は涼しく快適な環境になります。もし、これから住宅を建てようと考えていたり、リフォームを考えたりしているのであれば、「全熱交換型換気システム」が特におすすめです。

「全熱交換型換気システム」についての詳細は、別記事「全熱交換型換気システムとは?メリットとデメリット、換気システムの種類を解説」で紹介しているので、参考にされてください。

 

6.まとめ

今回は、夏に役立つ熱交換換気システムのメリットとデメリットを交えて紹介しました。

近年、夏の暑さは厳しくなっているため、住宅内でより快適な環境を作るためには工夫が必要です。

熱交換換気システムは、外の温度を適切に調整して室内に取り入れるため、外気温の影響を受けにくくなります。ただ、導入コストが高くなったり、メンテナンスが必要であったりするため、住宅会社と十分に話し合って導入しなければなりません。

暑い夏に住宅内の温度を快適にするためには、熱交換換気システムに加え、エアコンなどの冷房器具を併せて使用するとより効果的です。

これから住宅を建てようと考えている方は、熱交換型換気システムの導入をぜひご検討ください。

 

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