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2024.08.12

  • 暮らしの講座

火災保険はどこまで補償される?契約前に知っておきたい補償の範囲

新築住宅を建てる際、火災保険に加入するのが一般的です。しかし、多くの人が火災保険の補償範囲について正確に理解しているわけではありません。火災保険は、契約内容によって火災だけでなく、水害や台風による損害もカバーすることがあります。さらに、火災保険に加えて地震保険を同時に契約するケースも多いです。

火災保険を契約する際に、どこまで補償してくれるのかを確認しておくことが重要です。そうしないと、実際の事故時に十分な保障が受けられない可能性があります。

本記事では、火災保険の一般的な補償内容に加えて、追加で契約可能な保険についても詳しく説明します。後半では火災保険の選び方についても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。

1.火災保険のみの補償内容

火災保険を単独で契約した場合、主に以下の3つの補償が提供されます。

火災保険のみの補償内容
  • 建物に対する火災の損害
  • 家財に対する火災の損害
  • 火災以外の災害による損害

それぞれの補償内容がどのようなものかを詳しく解説します。

建物に対する火災の損害

火災保険では、火災による建物の損害に対する補償が含まれます。建物が火災で損傷や倒壊した場合に補償されます。

補償額は契約内容によって異なり、実際の損害額を全額カバーする契約や、一定額が設定された契約などがあります。

補償金額は、住宅の広さや保険料などを考慮した上で、どこまで補償してもらうかを考えておきましょう。

家財に対する火災の損害

火災保険は、建物だけでなく、火災によって家財が損害を受けた場合にも補償を提供します。家財には、家具、家電、服、調理器具、貴重品などが対象となる場合が一般的ですが、保険会社や保険内容によって補償対象が違います。より広範囲の補償を希望する場合は、契約前に保険会社に相談するのが賢明です。

火災以外の災害による損害

火災保険には、基本的な補償の一環として火災以外の災害にも対応しています。火災以外の災害は、主に以下のようなものが含まれます。

  • 爆発や破裂
  • 落雷
  • 風や雹、雪による被害
  • 建物外部からの物体の飛来、落下、衝突

ガス漏れによる爆発や落雷で住宅が損傷した場合も、火災と同様の補償を受けることができます。

ただ、補償内容を減らして保険費用を安くするプランも存在します。そのため、契約前に保険会社が提供する補償範囲を確認し、他社と比較する必要があるでしょう。

 

2.火災保険に付帯できる補償内容とは?

火災保険の基本補償とは別に、付帯して加入できる補償もいくつかあります。一般的によく契約されている追加補償には、以下の5つがあります。

火災保険に付帯できる補償内容
  • 地震保険
  • 水災保険
  • 個人賠償責任保険
  • 臨時費用保障
  • 破損・汚損損害等補償

地震保険

地震保険は地震によって住宅が損壊したり倒壊した場合に対応する保険です。さらに、地震による津波で生じた損害にも補償が含まれます。近年は大きな地震が発生する頻度も多くなっているため、地震保険への加入は必要と言えるでしょう。

しかし、地震が多くなっていることや建築コストが高騰していることにより、地震保険の保険料が高騰している現状があります。家計と相談しながら加入を検討しましょう。

水災保険

水災保険は保険会社により基本補償に含まれていることもありますが、火災保険に付帯して加入する場合もあります。この保険は、大雨によって川が氾濫し、住宅が床上浸水した際の損害、大雨により土砂災害により被った家屋への損害などを補償します。

近年では線状降水帯による洪水や土砂崩れが増えており、こうした災害がいつ起こってもおかしくない状況です。建築した家の近くに山や川があり、契約する保険会社のプランに水災保険が含まれていない場合は、オプションとして加入しておくと安心でしょう。

個人賠償責任保険

個人賠償責任保険は、火災とは直接関わりはありませんが、付帯しておくと便利な保険の一つです。この保険は、家族が他人の物を壊したり、紛失した場合に賠償してくれる保険です。

子供が他人の物や店の物などを壊してしまった時になどに活用できます。日常生活での予期しないトラブルに備えるため、オプションとして加入しておくと良いでしょう。

破損・汚損損害等補償

破損・汚損損害等補償は、住宅の建物や家財に対して不慮の事故により損害を与えてしまった場合に補償が受けられるものです。例えば、水道の締め忘れにより水漏れを起こしてしまった際やパソコンや家電等に水が掛かってしまい故障した際に補償が受けられます。家財等を守るための補償となるため、小さい子供のいる家庭などに適した補償といえるでしょう。

 

3.火災保険の選び方

火災保険とその付帯補償の内容を把握したら、次は適切な保険を選ぶことが重要です。火災保険を選ぶ際には、主に以下の3つを考慮すると良いでしょう。

火災保険の選び方
  • 補償範囲と対象の選定
  • 保険期間の設定
  • 必要なオプションの追加

それぞれの選び方について詳しく解説します。

補償範囲と対象の選定

火災保険を選ぶ際には、保険期間、補償額、対象範囲を確認することが重要です。保険では、建物が損害を受けた場合の補償額や家財の補償限度額を設定します。補償額が高いほど保険料も上がります。

そのため、事前にどの程度までの金額であれば問題ないかを検討しなければなりません。補償限度額は住宅本体の広さにもよるため、一概に適切な金額は決められません。火災による損害時にどの程度の補償を希望するかを考えておく必要があります。

保険期間の設定

火災保険を選ぶ際には、保険期間の選択肢を確認することが重要です。保険会社によっては、月払い、年払い、長期間一括払いなど、支払い方法が選べる場合があります。

火災保険の保険料は比較的一定ですが、地震保険の保険料は一括払いが適していることが多いです。そのため、保険料の支払い期間が自由に選べる保険会社を探して、期間を選べるようにしておくと安心です。

必要なオプションの追加

火災保険は、保険会社により基本補償の範囲にばらつきがあります。基本補償が限定的だと、追加オプションを付けると保険料が高くなる可能性があります。そのため、基本補償の範囲と付帯オプションの内容を十分に調べておく必要があります。また、オプションの選定については、必要な補償に優先順位をつけた上で保険料と併せて考えておくと良いでしょう。

 

4.まとめ

今回は、火災保険の補償範囲や基本補償、オプションについて詳しく説明しました。

火災保険の基本補償には、火災だけでなく台風や爆発の被害に対しても補償されますが、保険会社によってその内容が異なることがあります。

また、火災保険に追加できるオプションを選ぶことで、地震や個人の賠償責任に対する補償も受けられます。火災保険を選ぶ際には、基本補償の範囲やオプションの充実度を確認し、複数社で相見積を取ると安心です。

火災保険は住宅を建てる際にほとんどの人が加入しているもので、支払う保険金は安くはありません。新築住宅で安心して生活するためにも、住宅会社や保険会社と十分に話し合いましょう。

注文住宅エソラでは、お客様の内容を把握し、最適な保険内容をご提案させていただきます。そのなかから保険内容・契約項目をお選びいただけますので安心です。