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2025.01.10

  • 暮らしの講座

ヒートショックとはなにかを簡単に解説。命を守るためにできる予防策も紹介

寒い冬になると、住宅内で生活する上で注意しないといけないことの一つにヒートショックがあります。

ヒートショックとは、寒い部屋と暖かい部屋を行き来する際に急激な血圧の変動が生じ、それが原因で心臓や脳の疾患を引き起こすことを指します。

対応が遅れると最悪の場合命に関わることもあるため、特に高齢者がいる世帯では注意が必要であり、ヒートショックが起こりにくい環境を作っておかなければなりません。

そこで、本記事ではヒートショックとは何かを簡単に解説した上で、予防策についても紹介します。

記事の後半では、これから住宅を建てる方やリフォームを検討している方に向けて、ヒートショックを予防するための対策についても紹介しているので、最後までご覧ください。

 

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1.ヒートショックとは?

ヒートショックとは、済生会の藤村医師によると以下のように定義付けられています。

”気温の変化によって血圧が上下し、心臓や血管の疾患が起こることをヒートショックという”

引用:恩賜財団 済生会 「冬場に多発! 温度差で起こるヒートショック

家の中で異なる部屋を行き来する際に、温度差が大きいと血圧が急激に変化することがあります。たとえば、暖かい部屋から冷えた部屋に移動すると血管が収縮し、血圧が急上昇します。一方で、冷たい部屋から暖かい部屋に移動すると、血圧は急に低下します。

このような急な血圧の変化が原因で、気分が悪くなったり、意識を失ったり、最悪の場合には脳梗塞や心筋梗塞などの病気を発症する可能性があります。

部屋の温度が主な原因となるため、11月〜2月の寒い時期にヒートショックを起こす可能性が高まります。

 

2.起こりやすい場所

ヒートショックは、室内の温度差が大きい場所で特に発生しやすい現象です。具体的には、以下の3つの場所で発生しやすくなります。

  • 浴室
  • 脱衣所
  • トイレ

特に浴室と脱衣所は、ヒートショックが起こりやすい環境となりがちです。冬場は浴室が外気の影響を受けやすく、非常に冷えるため、脱衣所との温度差が大きくなることが原因です。

また、熱いお湯に浸かることで血管が拡張した状態が続いた後で、寒い脱衣所に移ると急激に血圧が上がるため、ヒートショックを起こしてしまいます。

トイレにおいても、他の部屋と比べて暖房が効いていないことが多いため、室温が低く、急な温度変化により同様のリスクが発生します。

 

3.起こしやすい人や環境

ヒートショックを起こす人や環境には以下の5つのような特徴があります。

ヒートショックを起こしやすい人や環境
  • 持病を抱えている方
  • 65歳以上の高齢者
  • 長時間お風呂に入る習慣がある方
  • お湯の温度を高めに設定している場合
  • 暖房設備が整っていない

それぞれの特徴を簡単に解説します。

持病を抱えている方

ヒートショックは血圧の変動が大きく関係するため、血圧が不安定になる持病を持っている人は注意が必要です。特に以下のような持病があると、ヒートショックには備えておかなければなりません。

  • 高血圧症
  • 貧血
  • 自律神経失調症

貧血や自律神経失調症は、立ち上がった際に血圧が下がってしまうため、ヒートショックの影響を受けやすくなります。

65歳以上の高齢者

65歳以上の高齢者の人は、血管も老化している可能性が高く、血圧の変動が起こりやすいため、ヒートショックのリスクが高いとされています。また、血圧を調節する機能が低下しているため、環境により血圧が上下しやすくなります。

長時間お風呂に入る習慣がある方

長風呂が好きな人は、暖かいお湯に長く浸かるため、血圧が低下した状態も長くなります。血圧が低下した状態から、すぐに立ち上がり、寒い部屋に移ると血圧の急激な上昇が起こるため、ヒートショックを引き起こしやすくなります。

特に、30分以上の入浴を日常的に行う方は十分な注意が必要です。

お湯の温度を高めに設定している場合

普段から高めの温度でお風呂を設定している方も注意が必要です。浴槽の設定温度が高い状態で入浴すると、血圧にも影響を起こしやすくなります。特に、熱いお湯に長時間浸かる習慣がある場合、ヒートショックのリスクがさらに高まることを知っておきましょう。

暖房設備が整っていない

浴室や脱衣所に暖房設備がない住宅の場合には、ヒートショックに注意が必要です。住宅全体の断熱性能が高く、部屋間の温度差が少ない場合は良いですが、断熱性能も低く、暖房が不十分だと浴室や脱衣所が冷え込みやすくなり、ヒートショックを起こす確率が高くなります。

ストーブやヒーターを導入して室温を一定に保つ対策が必要です。

 

4.ヒートショックの予防策

ヒートショックは、以下の4つのように環境や行動を工夫することで予防ができます。

ヒートショックの予防策
  • 浴室と脱衣所の温度差を減らす
  • お湯の温度を低めに設定する
  • 長時間の入浴を避ける
  • 入浴前にしっかり水分補給をする

それぞれの予防策を詳しく解説します。

浴室と脱衣所の温度差を減らす

ヒートショックを防ぐための最も効果的な方法は、部屋間の温度差をなくすことです。特に温度差が生じやすい浴室と脱衣所の温度管理が重要です。例えば、浴室暖房を導入したり、脱衣所にヒーターを配置することが効果的です。また、入浴前にシャワーを出しておいて、浴室内を温めておく方法もあります。

お湯の温度を低めに設定する

風呂に入浴する際には、温度が高い状態で長く入ってしまうと、血圧が低下しやすくなるため、ヒートショックのリスクが上がります。そのため、入浴する際には風呂の設定温度を下げて、ヒートショックを予防する必要があります。風呂の温度の目安は41度以下で設定しておくと良いといわれています。

長時間の入浴を避ける

風呂の温度だけでなく、入浴する際の時間にも注意が必要です。特に30分ほど浴槽に入る人は、ヒートショックのリスクが上がるため、長風呂をしないだけでも予防に繋がります。10分程度を目安に入浴すると、リスクを下げられるといわれています。

入浴前にしっかり水分補給をする

ヒートショックは、脱水の状態では重症化するリスクが上がります。そのため、水分を多めに摂取してから風呂に入るだけでもヒートショックの予防になります。水分は水や麦茶で摂取し、アルコールを摂取した状態でのお風呂には注意が必要です。

 

5.住宅を建てるときにできるヒートショック対策

住宅を建てる時点で、ヒートショックを予防できる設計にしておくと、リスクが下げられるため安心です。住宅を建てる時のヒートショック対策には、主に以下の3つがあります。

住宅を建てるときにできるヒートショック対策
  • 断熱性能を高める
  • 気密性能を高め全熱交換換気システムを導入する
  • 浴室暖房を取り入れる

それぞれの対策を詳しく解説します。

断熱性能を高める

住宅全体の断熱性能を向上させることは、ヒートショックを防ぐために有効です。住宅全体の断熱性能が高くなれば、外気の影響が受けにくくなるため、寒い冬でも部屋間の温度差は少なくなります。浴室の断熱についても設計の時点で考えておくと、ヒートショックの予防になるでしょう。

気密性能を高め全熱交換換気システムを導入する

住宅を新たに建てる際、気密性能を高め全熱交換換気システムを導入することで、冷暖房効率を向上させるだけでなく、全熱交換換気システムの効果を最大限に引き出すことができます。これにより、ヒートショック対策にもつながります。

気密性を高めることで家の隙間面積が減少し、外気の侵入や室内の空気の漏れを防ぎます。その結果、全熱交換型換気システムの性能がさらに活かされ、室内の空気を効率よく外の空気と交換しながら、温度と湿度を調整できます。このシステムにより、室内の温度差を抑え、冷暖房のエネルギーロスを低減することが可能です。

特に、寒い季節に外の冷たい空気を取り込んでも、室内の温度が急激に下がることを防ぎ、室温を安定させる役割を果たします。逆に、夏場の暑い空気を遮断しながら快適な湿度を保つことで、通年を通じた快適な住環境を提供します。

このように、気密性能を高めた上で全熱交換換気システムを導入することで、ヒートショックのリスクを減らし、快適な室内環境を維持できます。

浴室暖房を取り入れる

浴室暖房は、ヒートショックを予防するための非常に効果的な方法です。浴室の温度を上げておくことで、脱衣所との温度差を解消できます。ただ、脱衣所が寒い場合もあるため、ヒーター等を導入して、脱衣所も温度を上げておかなければなりません。

脱衣所にも床暖房を導入できれば、浴室から出た際にも急激に冷えることがなく、予防になります。

 

6.まとめ

本記事では、ヒートショックの概要と、リスクが高い人の特徴や予防方法について詳しく説明しました。

ヒートショックは、浴室や脱衣所などの温度差によって、血圧が急激に上下してしまい、気分が悪くなったり、意識を失ったり、心筋梗塞などの病気になったりする現象を指します。特に温度差が約10℃以上になると起こりやすいとされ、高齢者や持病のある方は特に注意が必要です。

ヒートショックを起こさないようにするためには、暖房器具を使用したり、生活習慣を改善したりすることで予防できます。住宅を建てる際には、住宅の断熱性能や気密性能を高めることで、部屋間の温度差を抑えることができます。ヒートショックは深刻な健康問題に繋がることがあるため、事前に予防しておかなければなりません。

注文住宅エソラでは、高断熱性により浴室や脱衣所を含むお部屋間の温度差を約5℃前後に抑える設計を採用しており、ヒートショック現象が起こりにくいおうちを提供します。さらに、高気密住宅(C値0.3〜0.6)で隙間風がほとんどなく、全熱交換型換気システムによる効率的な温度調整が可能です。これにより、通年を通じて快適で健康的な住まいを実現します。

 

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