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2024.01.25

  • 暮らしの講座

新築戸建ての防音性を上げる!建築時にできることと自分でもできること

家 防音

家に住んでいると、外の音が気になったり、家の中の音が外に漏れないか気になったりと、快適な生活を送る上で防音性は重要です。

家の防音性を上げるためには、防音対策の種類や対策できる場所を把握して、適切な方法を用いなければ、防音効果を得ることはできません。

そこで、本記事では防音対策の必要性と種類、自分でもできる防音対策について紹介します。

これから家を建てる方や今住んでいる家で音に困っているのであれば、本記事を読んで参考にされてください。

 

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1.家の防音対策の必要性

家の防音対策が必要な理由は主に以下の3つが挙げられます。

防音対策の必要性
  1. 騒音対策
  2. 生活音を漏らさない
  3. 近隣トラブル防止

それぞれの必要性を簡単に解説します。

1.騒音対策

家で生活していると、外の音はどうしても気になるところです。特に、大きな道路が家の近くに通っていたり、公園や学校など人が集まる施設が近くにあったりすると生活に支障をきたす場合があります。

寝るときに騒音が家の中に漏れると、十分な睡眠が取れず、健康にも被害が及ぶ可能性もあるのです。

そのため、家の防音対策を行い、外からの音を遮断する必要があります。

2.生活音を漏らさない

家の中でも生活音を外に漏らさないためにも防音対策は必須です。例えば、家の中での会話が外に漏れたり、お風呂に入っている音が外に聞こえたりすると、プライベートをさらけ出すことになります。

外で聞いている人が不快に思うだけでなく、住んでいる人にとってもストレスになる可能性があるため、防音対策を行い、生活音を漏らさないような対策が必要です。

3.近隣トラブル防止

家の防音対策をしなければ、音が近隣の住宅に聞こえてしまい、近隣トラブルになる可能性があります。

子どもの鳴き声や音楽が近隣に聞こえてトラブルになる可能性もありますし、近隣の住宅の音が聞こえてきて、関係が悪くなる場合もあります。

家の音を漏らさないためだけでなく、近隣の家の音が聞こえなくなるように対策をするだけで、トラブルを回避できるでしょう。

 

2.防音対策の種類

防音対策を行う前に、防音するための種類を3つ紹介します。

3種類の防音対策
  1. 遮音対策
  2. 吸音対策
  3. 防振対策

それぞれの種類の特徴を簡単に解説します。

遮音対策

防音の中でも遮音とは、物で遮断し、音を伝わりにくくすることです。例えば、壁を厚くして、音を遮断すると遮音対策となります。

家でできる遮音対策には、遮音カーテンを使用したり、壁や天井を厚くする方法があります。建築時にできる遮音対策としては隙間を無くし気密性を上げる工事や、断熱材を吹付断熱にする、サッシを防音サッシにする等の工事が挙げられます。

吸音対策

吸音とは、音を吸収する材質を利用し、音の伝わりを軽減することです。壁に吸音性に優れた材質を使用すると、室内の音を吸収し、外に伝わりにくくします。

音楽をしたり、映画を大音量で楽しみたい部屋だけに吸音性の高い材質を使用する場合もあります。

防振対策

音は、振動で伝わるため、防振をして、音を伝わりにくくする方法が防振対策です。

防振対策としては、カーペットを敷いて振動を抑えたり、洗濯機などの揺れて音が出る家電を壁から離して音を軽減する方法があります。

特にマンションやアパートであれば、振動による音が隣に伝わりやすいため、防振対策が必要です。

 

3.家を建てる際にできる防音対策

これから家を建てようと考えているのであれば、防音対策は必須です。家を建てる際に工夫できる防音対策は主に以下の3つです。

新築時にできる防音対策
  1. 壁・天井を二重構造にする
  2. 床を遮音性の高い材質にする
  3. 窓・サッシを防音性の高いものにする

施工する前に、建築会社と相談し、防音性の高い住宅を建てましょう。それぞれの防音対策について簡単に解説します。

壁・天井を二重構造にする

壁や天井を二重構造にすることで防音対策となります。二重構造にすると、外から伝わる音が二重構造の中で軽減されるためです。家の中の音も同時に軽減されます。

さらに、壁や天井に使用する断熱材を防音性の高いものを使用することで、防音性能は高まります。

エソラではこの方法を採用しており、たとえば一般的なグラスウール断熱材ではなく防音性の高い吹付断熱を採用し、且つ10.5センチの厚みがあるウレタンフォームが柱間に隙間なく充填されていますので、防音性能が高く安心です。

機能が高い断熱材はコストも掛かるため、利用は建築会社と相談してください。

床を遮音性の高い材質にする

床は、子どもが走り回ったり、物を落としたりする時に振動として音が伝わります。そのため、コルク材などの遮音性の高い材質を選択するのも防音対策の一つです。

さらに、床材の下に防音シートを敷き詰める方法も有効な手段といえるでしょう。

窓・サッシを防音性の高いものにする

窓やサッシは最も音が伝わりやすい部分のため、防音性の高い種類を選びます。

例えば窓ガラスを複層ガラスを使用することで、外と室内の間に空間ができるため、防音対策となります。

複層ガラスの良さや種類については、別記事「遮熱高断熱複層ガラスとは?一般的なガラスとの違いとメリットを解説」でも解説していますので、参考にしてください。

さらに、サッシをアルミ材から樹脂材にすることで防音性が高まります。より防音性を高めたいのであれば、二重サッシを採用するのも一つの方法です。

また、家の位置によって、防音性の高い窓やサッシを採用する箇所を限定する方法もあります。例えば、道路に面した壁側の窓だけ防音性の高いものにすることで、コストを抑えることができます。

 

4.自分でもできる家の防音対策

家を建てる際の防音対策は、建築会社と相談の上で改善できますが、住宅を建てた後では大規模な工事が必要になってしまいます。

そこで、家を建てた後でも自分でできる防音対策を住宅の箇所別に紹介します。

すぐにできる防音対策を紹介するので、住んでいる家で音に悩まされているのであれば取り入れてみてください。

窓や扉の防音対策:カーテンやシートを導入する

窓は家の中でも最も外の音が中に入りやすい箇所です。そのため、最初に防音対策を施すと効果を得やすいでしょう。

窓でできる防音対策
  • 防音カーテンやレースに変更する
  • 防音シートを貼る
  • 隙間に防音テープを貼る

カーテンはすぐに取り替えられる部分であり、ホームセンターでも防音カーテンは販売されているので、すぐに防音対策が可能です。

また、防音シートは窓ガラスに直接貼りつけるため、いつでも剥がせるタイプを選ぶようにしましょう。

窓は、隙間ができやすい部分で音が漏れてしまうため、防音テープを使用して隙間を埋めるのも方法の一つです。

玄関や勝手口の扉も窓と同様に、扉全体に防音シートを貼ったり、隙間を防音テープで埋める方法が有効です。

防音シートや防音テープもホームセンターで販売されているので、すぐに防音対策を施すことが可能です。

床の防音対策:カーペットを使用する

床は子どもが走り回る音であったり、物を落とした際の衝撃音が外に漏れるため、防音対策が必須です。

床にできる防音対策
  • 防音カーペットを使用する
  • 防音マットを使用する

工事をせずに床の防音対策をするためには、防音カーペットや防音マットを使用する方法が最も有効です。

防音カーペットの下に防音マットを敷くと、さらに効力を発揮するために、併用をおすすめします。

 

5.防音性を重視することによる副次的なメリット

住宅の防音性を高めることは、外の音が気にならなかったり、生活音を漏らさなかったりなどのメリット以外にも、音とは関係ない部分でのメリットがあります。

例えば、以下のような2つの副次的なメリットを得られます。

副次的なメリット
  • 断熱性能が高まる
  • 気密性が高まる

断熱性能が高まる

防音性を高めるためには、壁や天井を二重構造にする必要がありますが、断熱材には性質上、防音効果があります。

壁や天井に張り巡らせる断熱材が隙間なく施工されていれば、防音効果を得ることができます。そのため、防音効果を得ようと断熱材を厚く張り巡らせれば、住宅全体の断熱性能を高められるのです。

断熱性能が高まれば、寒い冬には暖かく、暑い夏には涼しい快適な住環境を実現できます。さらに、冷暖房設備の効率もよくなるため、コストを抑えられます。

断熱性能の重要性については、別記事「住宅を高断熱にするメリットとは?2種類の断熱工法と合わせて解説」で解説しているので参考にしてください。

気密性が高まる

住宅の防音性能を高めるためには、住宅の隙間をできるだけ無くす必要があります。音は隙間から伝達するためです。

防音性能を上げるためには、隙間を可能な限り減らすように施工するため、気密性も自然と上がります。気密性が高まることで、音だけでなく、外気が侵入しにくくなるため、外気温に影響されず、快適な室温を保てます。

気密性については、別記事「気密性の高い家のメリットとは?快適な家にするためのチェックポイントを紹介」で解説しているので参考にしてください。

防音効果を高める工夫をすることで、断熱性能や気密性が高まるため、快適な住環境を実現できるでしょう。

 

6.省エネで心地よく暮らせる注文住宅はエソラへ

防音性能を高めると、音が遮断され、騒音が気になりにくくなるだけでなく、断熱性能や気密性が上がるため、より快適な環境で生活できるようになります。

また、断熱性能や気密性を高めると室内の温度が変化しにくくなるため、冷暖房の効率が上昇し、省エネに繋がります。

しかし、防音性能や断熱性能を高めるためには、適切な設備に変更したり、住宅の隙間を可能な限り減らしたり、断熱材を隙間なく敷き詰めたりする技術が必要です。

注文住宅のエソラでは、より心地よく生活できる住環境を実現するために、断熱性能を高めたり、気密性を高めたりするための技術を有しており、多くの実績もあります。

施工主様の希望に合わせたデザインや間取りを再現するだけでなく、住宅の機能にもこだわった住宅を一緒に作り上げていきますので、気になる方は一度ご相談ください。

 

7.まとめ

今回は、家の防音対策の必要性と自分でもできる防音対策について解説しました。

防音対策は、外の音から遮断することで騒音から守る役割と室内の音を外に漏らさないようにする役割があります。

家を建てる前であれば、壁や天井を二重構造にしたり、窓を複層ガラスや樹脂サッシを使用するなどの方法で防音対策が可能です。

ただ、防音対策を行えばコストが掛かることは理解しておかなければなりません。

家を建てた後であったり、マンションやアパートに住んでいるのであれば、自分で防音対策を施す必要があります。

自分でできる防音対策には、防音カーテンを使用したり、防音カーペットや防音マットを使用する方法があり、ホームセンターで購入できるためすぐに防音対策が可能です。

家を建てる前に防音対策を行うのであれば、住宅会社と十分に相談した上で検討してください。

 

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