2024.10.09
スマートハウスでどんな家になる?メリットとデメリットを交えて解説
現在、新築住宅を建てる際には、太陽光発電や蓄電池を設置したり、各家電とスマートフォン等との通信機器に繋げるような仕様にしたりと、以前の住宅と比べると設備は変化しつつあります。
太陽光発電やITの設備機器を使用して、住宅の消費エネルギーをコントロールし、快適な生活環境を作り出せる住宅をスマートハウスといいます。スマートハウスは、少しずつ普及しつつあり、導入している住宅も増えています。
そこで本記事では、スマートハウスの概要と導入するメリット、デメリットを詳しく解説します。これから新築住宅を建てようと考えている方は、本記事を最後までご覧になり、スマートハウスについても理解して、導入を検討してみてください。
1.スマートハウスとは?
スマートハウスとは、最新の技術や設備を使用し、生活を自動化することで、最低限のエネルギーで快適な住環境を実現できる住宅を指します。
以前のスマートハウスは、太陽光発電と蓄電池を使用し、省エネルギーを実現する住宅を指していました。しかし、現在は家電等の設備をインターネットに接続し、遠隔操作を可能にすることで、生活の質を向上させた住宅も含めてスマートハウスと呼びます。
2.スマートハウスに使用する設備
スマートハウスを実現するためには、主に以下の5つの設備が設けられます。
- 太陽光発電
- 蓄電池
- HEMS
- スマート家電
- スマートスピーカー
それぞれの機器の詳細と、どのような役割があるかを紹介します。
太陽光発電
太陽光発電は、スマートハウスの核となる機器であり、住宅のエネルギーを創り出す重要な設備です。太陽光をエネルギーに変換し、生活で使用する電気を賄うための機器であり、主に屋根に設置して、太陽光を取り込みます。設置費用としては、一般家庭の電力を生み出す太陽光パネルの場合は100万円〜150万円が相場となっています。
蓄電池
蓄電池は、太陽光発電で生成されたエネルギーを溜めておく機器です。蓄電池を設置することで、天気が良い時にエネルギーを溜めておけるため、梅雨などの太陽光が少ない時期でも、一定の電力を確保できます。また、災害時においても蓄電池のエネルギーを使用できるため役に立ちます。蓄電池の費用は、80万円〜160万円が相場となっています。
HEMS
HEMSとは「Home Energy Management System(ホーム エネルギー マネジメント システム)の略で、住宅内で使用されるエネルギーの見える化するとともに、接続された家電を制御するための設備です。住宅内のどこでどのくらいの電力を使用しているかを見える化することで、消費電力を意識するようになり、電力の無駄使いが減ります。
また、接続された家電の使用状況等も確認できるため、より省エネになります。ただ、HEMSに接続できる家電はまだ多くない現状があります。
スマート家電
スマート家電は、インターネットやスマートスピーカーに接続できる家電です。スマート家電をHEMSに接続したり、スマホに接続して遠隔から操作したりできるため、より快適な生活環境を実現できます。例えば、遠隔からスマホでエアコンを操作し、帰宅する前にエアコンを作動させて、住宅内の気温を調整できます。
ただ、販売されているスマート家電は少ない現状があり、選択肢が少なく、高価になりがちです。
スマートスピーカー
スマートスピーカーは、スマート家電に接続して、音声により操作したり、インターネットに接続して情報を取得したりできます。音声により簡単に操作ができるため、子供や高齢者でも簡単に操作できることと、住宅内を動き回らなくても家電を操作できるメリットがあります。
3.スマートハウスのメリット
建築する新築住宅をスマートハウスにするメリットは、主に以下の4つがあります。
- 電気代が節約できる
- 生活が快適になる
- 防災対策になる
- 環境保全になる
それぞれのメリットを詳しく解説します。
電気代が節約できる
スマートハウスの最大のメリットは、電気代が節約できることです。太陽光発電でエネルギーを作り出し、蓄電池に電気を溜めて、HEMSで使用している電気をコントロールするため、生活に必要な最低限の電気量を把握できます。
電気量を把握することで、節電も意識できるため、電気代を大幅に節約できます。
生活が快適になる
スマートハウスを導入すると、スマート家電を使用するため、より快適な住環境になります。遠隔から家電を操作したり、スマートスピーカーを使用して音声だけで家電を動かしたりできるため、少ない労力で家事を進めることができます。
外出先から家電を操作できると、住宅に帰る前に室温をコントロールしたり、お風呂を沸かせたり、洗濯機を動かせたりするため、より快適な生活が送れるでしょう。
防災対策になる
スマートハウスを導入すると、蓄電池を使用するため、災害が発生した時にも電力を使える可能性があります。
台風や地震が発生した際には、停電することが多いため、住宅内の電力が使えず、電気が復旧するまで生活が困難になります。大規模な災害になればなるほど、復旧するまで時間が長くなります。
しかし、蓄電池を採用していると、停電が発生しても住宅内の電力を一定期間は供給できるため、災害対策にもなります。
環境保全になる
スマートハウスを導入すると、太陽光発電で作り出したエネルギーを使用して住宅の電力を賄うため、省エネになります。そのため、電力会社から供給される電気を使用する割合は少ないため、間接的に環境保全になります。
太陽光などの自然エネルギーを使用することは、地球の環境を守る上で重要です。
4.スマートハウスのデメリット
スマートハウスにはメリットだけでなく、以下のようなデメリットがあります。
- 導入費用が高くなる
- メンテナンスが面倒
それぞれのデメリットを把握した上で、スマートハウスを建てる際の参考にしてください。
導入費用が高くなる
スマートハウスを導入するためには、太陽光発電や蓄電池、それぞれのスマート家電を購入する必要があるため、導入費用が高くなります。太陽光発電と蓄電池を採用するだけでも、200万円〜300万円近くの費用が発生します。
他にもスマート家電やHEMSなどを購入しなければならないため、スマートハウスは通常の住宅よりも導入費用が高くなってしまいます。
メンテナンスが面倒
スマートハウスにするためには、太陽光発電や蓄電池、HEMSやスマート家電を採用するため、それぞれの機器のメンテナンスが必要です。
どれも機械となるため、耐用年数があり、メンテナンスをしないとすぐに取り替えなければなりません。取り替えることになると、また高額の購入費用が発生してしまいます。
それぞれの機器の管理やメンテナンスは、スマートハウスを導入する上で必要不可欠となります。
5.スマートハウスを建築する際の補助金は?
スマートハウスを建てる際には、自治体により受けられる補助金があります。例えば、豊中市では以下のような補助金が交付されていました。
引用:豊中市ホームページ
スマートハウスを導入する際に受けられる補助金は、自治体によって大きく違うため、住んでいる地域で確認が必要です。国からスマートハウスへの補助金はありませんが、ZEHに対する「戸建住宅ZEH化等支援事業」があるため、活用すると良いでしょう。
6.まとめ
今回は、スマートハウスの概要と導入するメリットとデメリットを解説しました。
スマートハウスは太陽光発電と蓄電池を中心に、HEMSやスマート家電を使用し、住宅で使うエネルギーを管理して、より少ないエネルギーで生活ができる住宅を指します。また、省エネだけでなく、スマート家電を使用するとインターネットを経由して家電を動かせるため、快適な生活を送ることができます。
スマートハウスを導入するためには、導入費用が高くなったり、メンテナンスが面倒であったりするデメリットがありますが、自治体による補助金や国の支援事業を活用すると良いでしょう。
住宅会社のエソラでも、スマートハウスを実現するためのアイデアを提供できるため、これから新築住宅を建てようと考えている方は、一度ご連絡ください。
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