2023.10.17
不整形地に住宅を建てるメリットは?デメリット、注意点を解説
注文住宅を建てようと良い土地を探していると、立地が良い場所に不整形地があり、購入を悩んでいる方も少なくないはずです。
不整形地は、価格が安いメリットがある一方、余計な工事が必要になったり、理想の住宅が建てにくくなったりするデメリットがあります。
メリットとデメリットを理解した上で不整形地を購入しなければ、後悔する可能性があるため、事前に確認しておきましょう。
本記事では、これから住宅を建てる土地を購入しようと考えている方向けに、不整形地を購入するメリット、デメリットを解説します。
記事の後半では、不整形地に住宅を建てる際の注意点についても触れているので、最後までご覧ください。
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1.どんな土地が不整形地になるのか?
住宅を建てるための土地は、整形地と不整形地に分けられます。まずは、整形地と不整形地について解説します。
整形地とは
整形地とは、建物を建てるために綺麗に正方形や長方形に整地した土地を指します。
正方形や長方形に整地されている土地だけでなく、傾斜がある土地を平らに整地していたり、高低差のある土地を削って差を無くしている土地も整形地です。
一般的に販売されている土地には整形地が多い傾向にあります。
不整形地とは
不整形地とは、整形地とは異なり正方形や長方形では無い土地であったり、傾斜や高低差が改善されていない土地を指します。
住宅地として使用されていなかった土地や、住宅と住宅の間にあるいびつな形をした土地に不整形地が多くあります。
不整形地は住宅が建てにくいなどの理由により人気がないため、同じエリアの土地と比べて安く設定されている場合がほとんどです。
2.不整形地の例
不整形地には、主に以下の4つのような土地があります。
- 旗竿地
- 高低差のある土地
- 傾斜地
- 狭小地
それぞれの土地の特徴を解説します。
旗竿地
旗竿地は以下の図のように、旗が立っているような土地です。
道路からの入り口が狭く、土地の広さに対して住宅が建てられる割合が少ない傾向にあります。
旗竿地は住宅が密集しているエリアに多く、周りが住宅やビルに囲まれているため、日当たりが悪い場合もあるため、購入の際には注意が必要です。
旗竿地の特徴については、別記事「旗竿地の家ってどうなの?土地購入前に知りたいメリット・注意点を解説」で詳しく解説しているので参考にされてください。
高低差のある土地
高低差のある土地は、道路に対して土地の高さに差がある土地を指します。
山を削って開拓した土地では道路に対して高低差がある場合が多く、住宅を建てる際には、階段を作ったり、スロープを設置しなければなりません。
道路に対して低い土地の場合には水害にも注意が必要です。
高低差のある土地に関して詳しく知りたい方は、別記事「高低差のある土地に住宅を建てたい|メリットとデメリットを解説」を参考にされてください。
傾斜地
傾斜地とは、土地が平らに整備されておらず、傾いている土地を指します。高低差のある土地と同様に、山を削って住宅地として開拓した場所に多い傾向にあります。
傾斜地の場合は、住宅を建てるために平らにするために土地を削ったり、土を追加したりする工事が必要です。
狭小地
狭小地は、通常の土地と比べると狭い土地を指します。例えば、極端に細長い土地であったり、住宅に囲まれた小さな土地であったりが狭小地です。
狭小地は、住宅街の中にある場合がほとんどで、日当たりが悪くなったり、間取りに工夫が必要になったりします。
3.不整形地のメリット
不整形地を購入するメリットは、主に以下の2つがあります。
- 購入金額が安い
- 広い土地を購入できる可能性がある
それぞれのメリットを詳しく解説します。
購入金額が安い
不整形地は、人気があまりない土地が多いため、同じエリアの土地と比べても金額が安い傾向にあります。
立地が良いエリアに土地を購入したいけど、価格が高い場合には、不整形地を選ぶことで予算内で購入できる可能性があります。
ただ、極端に安い場合には住宅そのものが建てられない可能性があるため、確認が必要です。
広い土地を購入できる可能性がある
不整形地は、面積が広い場合でも金額が安い場合があるため、予算内で広い土地を購入できる可能性があります。
例えば、旗竿地であれば、入り口が狭いものの住宅を建てる土地は広い場合があります。
土地の購入金額を抑えたいけど、広い場所に住宅を建てたい場合には、不整形地を探すのも方法の一つです。
4.不整形地のデメリット
不整形地のデメリットは主に以下の2つがあります。
- 建てられる住宅に制限がかかる可能性がある
- 工事費用が高くなる
それぞれのデメリットを詳しく解説します。
建てられる住宅に制限がかかる可能性がある
不整形地は、狭い住宅地の中にあったり、高低差があったりするため、自由に住宅を建てられない可能性があります。
住宅地の中であれば、採光に制限が掛かっている場合には高階層の住宅が建てられなかったり、建ぺい率が低く、住宅が狭くなったりします。
不整形地は金額が安いからといって安易に購入してしまうと、希望の住宅が建てられない可能性があるため、十分な確認が必要です。
工事費用が高くなる
不整形地は購入金額が安い一方、工事費用が高くなる可能性があります。
不整形地は、住宅を建てるため、盛り土をしたり、削ったりしなければならないため、通常よりも工事が必要です。
工事費用が掛かるだけでなく、住宅が完成するまでの期間も長くなってしまうのもデメリットの一つです。
5.不整形地に住宅を建てる際の注意点
不整形地に住宅を建てる際には、通常の土地よりも注意が必要です。
主に、以下の項目は最低でも確認しておきましょう。
- 住宅が建てられるか確認する
- 地盤が強いかどうか
- 高低差がどのくらいあるか
- 希望する住宅が建てられるか
それぞれの注意点を詳しく解説します。
住宅が建てられるか確認する
不整形地の中には、そもそも住宅が建てられない土地が存在します。
建築基準法では、土地に接地している道路が4m以上の幅があり、2m以上の通路が道路に接地していなければなりません。
例えば、旗竿地の通路が2m以下であれば、住宅を建てる許可がおりません。
このように、不整形地ではそもそも住宅が建てられない場合もあるため、事前に確認をしておく必要があります。
地盤が強いかどうか
不整形地に限らず、地盤が強いかどうかの確認は必要です。
特に不整形地の場合には、住宅地として使用されていなかったため、地盤調査もされていないことがほとんどであるため、地盤調査から始めなければなりません。
購入する前に地盤を調べられれば良いですが、購入後に地盤補強をすると住宅を建てられる場合もあります。
住宅の地盤調査については、別記事「新築時に地盤調査は必須!費用と3つの方法を解説」以下の記事を参考にしてください。
高低差がどのくらいあるか
高低差のある不整形地に住宅を建てる際には、隣接する道路からどのくらいの高低差があるか確認しておくと良いでしょう。
高低差がありすぎる場合には、工事費用が高くなる可能性があったり、水害に合う可能性が上がったりするためです。
高い土地に住宅を建てる際には、入り口に階段やスロープの設置が必須になるため、その工事費用の検討も必要になるでしょう。
希望する住宅が建てられるか
不整形地の場合には、住宅を建てられる面積に制限がかかっている場合が多くあります。
例えば、旗竿地の場合には、土地の広さに比べて住宅が建てられる割合は少ない傾向にあります。
また、狭小地であれば狭い土地に住宅を建てることになるため、間取りを工夫する必要があり、希望の住宅が建てにくくなります。
希望の住宅がある場合には、その設計に合った土地を選ばなければなりません。
6.まとめ
今回は不整形地に住宅を建てる際のメリット、デメリットを解説しました。
不整形地は、価格が安く、広い土地を手に入れられるメリットがある一方、住宅を建てるための工事が増えたり、建てられる住宅に制限がかかったりするデメリットがあります。
人気のエリアでも、近くの土地と比べて価格は安いですが、工事費用が増える可能性があることも理解しておかなければなりません。
また、不整形地に住宅を建てるのであれば、ハウスメーカーと十分に相談し、土地に合った住宅を建てる必要があります。
注文住宅のエソラでは、不整形地で住宅を建てた実績もあるため、これから土地を購入し、住宅を建てようと考えているのであれば、一度ご相談ください。
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