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2023.07.30

  • 暮らしの講座

全熱交換型換気システムとは?メリットとデメリット、換気システムの種類を解説

全熱交換型換気システム

住宅を建てるときには、室内の空気を新鮮に保つためにも、換気についても十分に配慮しなければなりません

住宅の換気には種類があり、それぞれにメリットやデメリットがあるため、住宅会社に任せるだけでなく、どのような換気システムがあるかを知っておくことは重要です。

そこで、本記事では換気システムの中でも全熱交換型換気システムに焦点を当てて解説します。

記事の後半では、他の換気システムと全熱交換型換気システムとの違いも紹介しているので、これからマイホームの建築を考えている方は、最後までご覧ください。

 

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1.全熱交換型換気システムとは?

全熱交換型換気システム

全熱交換型換気システムとは、外気から取り入れた空気を室内の温度や湿度に近づけて換気をするシステムです。

例えば、外気温が0度で室内の温度が20度であれば、外気から取り入れる温度をあたためて、室内の温度を一定に保つように換気します。

ただの換気であれば、外気をそのまま取り入れるため、室内の温度は下がってしまい、快適な住環境にはなりません。

システムの種類にもよりますが、全熱交換型換気システムなら、建坪30坪の住宅の場合月々のランニングコストは300円と、エアコンを使用するより経済的です。

換気システムには、ダクトレス式ダクト式がありますが、全熱交換型換気システムはダクト式が採用されます。

全熱交換型換気システム

ダクト式換気システム

ダクトレス式は、それぞれの部屋に開口部を設置して換気を行うため、どのようなデザインの住宅でも設置が可能です。しかし、開口部が多くなってしまうため、外観が気になる方には向かない方法です。

ダクト式は、それぞれの部屋にダクトを通して、一つの開口部から全ての換気を行う方法です。開口部が一つで済むため、外観を損ねる心配はありません。しかし、設置するコストがダクトレス式より高くなる傾向にあります。

ダクト式を仕様する際には、換気を行う機器を設置するスペースが必要となります。通常であれば、換気システムの機器を設置する場所は外壁や天井裏が多い傾向にあります。

しかし、エソラでは、無駄な空間を作らないために床下空間に換気システムを設置して、外観に影響を与えないように工夫しています。

 

2.24時間換気が必要な理由

住宅を建てる際には、建設基準法で24時間換気の設置が義務付けられています。

窓を開けたり、換気扇を回しての換気では、室内の空気を十分に入れ替えることができず、シックハウス症候群の原因となったり、カビや結露を発生させたりする可能性があります。

そのため、24時間換気を機械に任せて、常に綺麗な空気や快適な温度を保つように設計しなければなりません。

 

3.全熱交換型換気システムにするメリット、デメリット

全熱交換型換気システム

換気システムの中でも全熱交換型換気システムは、温度と湿度を変換できるため、より快適な住環境を保つために役立ちます。

しかし、全熱交換型換気システムも良い面ばかりではないので、ここではメリットとデメリットをそれぞれ解説します。

全熱交換型換気システムにするメリット

全熱交換型換気システムを選択するメリットは、主に以下の3つです。

全熱交換型換気システムにするメリット
  • 室内の温度を一定に保てる
  • 湿度を保てる
  • 効率的な換気で空気が綺麗

全熱交換型換気システムは、室内の温度が外気温の影響を受けにくいように換気してくれます。それにより、寒い冬でも暑い夏でも室内の温度はある程度一定に保てることで、いつでも快適に過ごせます。

そして湿度までも一定に保たれるため、カビや結露が発生しにくくなるのもメリットです。更には洗濯物の室内干しでも、一般的な家と比べても乾きやすい特徴があります。

機械を用いて24時間空気を入れ替えるため、花粉やPM2.5等の有害物質が室内から取り除かれ、いつでも綺麗な空気のなかで生活ができます。

全熱交換型換気システムは、導入時のコストが掛かりますが、それだけ家の中の空気を綺麗な状態に保ったまま生活できます。快適な生活を送るのであれば、最初に掛かるコストは許容できる範囲であるといえるでしょう。

全熱交換型換気システムにするデメリット

全熱交換型換気システムを選択するデメリットは、主に以下の2つが挙げられます。

全熱交換型換気システムにするデメリット
  • 導入時のコストが高い
  • メンテナンスに手間が掛かる

全熱交換型換気システムは、機械とダクトを家中に設置する必要があるため、導入する際のコストが他の換気システムよりも高くなります。

さらに、定期的にメンテナンスをしなければ、埃が溜まったり、カビが生えたりするため、反対に空気が汚れてしまう可能性もあります。ダクトの中を掃除する場合には、専門業者に依頼する必要があるため、さらにコストが掛かるのもデメリットです。

 

4.他の換気システムとの違いは?

住宅の換気方法には大きく分けて以下の3つの段階があります。

換気方法の種類
  • 第一種換気
  • 第二種換気
  • 第三種換気

それぞれの換気方法にはメリットとデメリットがあり、住宅会社や環境によって採用する換気方法は異なるため、特徴を理解しておく必要があります。

第一種換気

第一種換気は、外気から取り入れる給気も外に空気を出す排気も機械を使って換気する方法です。

全熱交換型換気システムも第一種換気に分類されます。

第一種換気は、給気にも排気にも機械を使用するため、コストが大きくなるデメリットがありますが、効率的な換気ができて、常に綺麗な空気を保てるメリットがあります。

さらに、全熱交換型換気システムのように熱を一定に保つ換気システムが増えており、室内の温度を安定させるため、冷暖房の効率もアップします。

 

■第一種換気に熱交換機能を持たせたものが「全熱交換型換気システム」

全熱交換型換気システム

エソラの全熱交換型換気システム(夏期と冬期)

第一種換気は、空気だけを機械を通して換気するものと分類されますが、その中でも熱交換機能を持たせたものが「全熱交換型システム」です。

第一種換気を採用していても、ただ単に機械を使って空気のみを交換するシステムもあります。

そのため、住宅会社が第一種換気を採用していると謳っていても、どのような換気システムを採用しているかを確認しておく必要があります。

 

■全熱交換型と顕熱交換型の違い

第一種換気の中で空気の換気だけでなく、温度も変換するシステムがありますが、その中でも「全熱交換型」と「顕熱交換型」に分かれます。

全熱交換型は、温度だけでなく、湿度までも一定に保つ換気システムです。反対に、顕熱交換型は、温度のみを交換して、湿度は変換しないまま、外へ排出されます。

全熱交換型で湿度も一定に保てれば、結露やカビの発生を防げるだけでなく、人体に影響を及ぼす汚染物質なども排除できます。

以上のことから、全熱交換型換気システムは、換気システムの中でも最も綺麗な空気を保てる換気方法といえるでしょう。

第二種換気

第二種換気は、給気は機械を使用し、排気は機械を使わずに自然に排出して換気する方法です。給気のみを機械で強制的に換気することで陰圧となるため、病院のクリーンルーム等で使用されます。

第二種換気は、その特性上、一般的な住宅に使われることはありません。

第三種換気

第三種換気は、給気も排気も自然に行う換気方法です。機械を使わないため、導入コストが掛からないメリットがあります。さらに、メンテナンスも容易です。

しかし、自然な換気のため、効率的な換気になりにくいデメリットがあります。

さらに、外気が侵入しやすいため、室内の温度が変化しやすく、外気温の影響を直に受けてしまうのもデメリットといえるでしょう。

 

5.換気システムはハウスメーカーによって異なる

全熱交換型換気システム

ここまで、全熱交換型システムだけでなく、さまざまな換気方法について解説しましたが、結局のところ依頼する住宅会社によって導入できる換気システムは異なります。

全熱交換型換気システムを希望しても、住宅会社によっては導入していない場合もあるため、見積もりを取る前から確認しておく必要があるでしょう。

換気システムは、快適な住環境を実現するためにも、全熱交換型システムがおすすめです。

弊社では、標準で全熱交換型システムを導入しているため、追加の料金が発生することはありません。もし、気になる方は一度弊社にご相談ください。

 

6.まとめ

今回は、全熱交換型システムについて解説しました。

全熱交換型システムは機械を用いた換気システムで、家の温度だけでなく、湿度も一定に保ってくれます。第一種換気に分類されており、給気も排気も機械が24時間自動で換気してくれます。

ただ、導入時のコストが他の換気システムよりも高くなったり、メンテナンスに手間が掛かったりするデメリットもあるので、その点は理解しておきましょう。

住宅の換気は、綺麗な空気を保つだけでなく、結露やカビの予防にも効果的です。住宅を建てる時には、デザインや間取りばかりに目がいきがちですが、換気もその後の快適な住環境を実現する大事な要素です。

それぞれの換気システムのメリットやデメリットを理解した上で、選択する必要があります。

また、依頼する住宅会社によっても対応できる換気システムにも違いがあります。相談する時点で確認しましょう。弊社では、全熱交換型換気システムを標準装備で対応しているので、ぜひ一度ご相談ください。

 

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