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2024.07.14

  • 暮らしの講座

二世帯住宅にするメリットとデメリットは?実例を交えて解説

二世帯住宅

家を建てる際に、親と同居するための二世帯住宅を選ぶ人もいるでしょう。二世帯住宅にすることで、光熱費が安くなったり、生活のサポートを受けられたりするメリットがある一方、建築費用が高くなるなどのデメリットがあります。

二世帯住宅にはさまざまなタイプがあり、理想の生活スタイルに合わせて設計することが重要です。

本記事では、二世帯住宅の種類や概要、メリットとデメリットを詳しく解説します。記事の後半では、二世帯住宅の実例を交えて、狭い土地でも工夫により二世帯住宅が建てられる方法についても紹介しているので、これから二世帯住宅を建てようと考えている方は参考にされてください。

 

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1.3タイプの二世帯住宅

二世帯住宅とは、親世帯と子世帯が一緒に暮らすために設計された住宅を指します。二世帯住宅にする理由には、将来の親の介護を心配したり、子育てをサポートしてもらうためだったりなどがあります。

二世帯住宅には主に次の3つのタイプがありますので、簡単に説明します。

完全同居型は世帯間の距離が最も親密になりやすい

完全同居型の二世帯住宅は、親と子供が同じ住居内で生活するタイプです。この型では、キッチンやリビング、バスルームなどの生活空間を全て共有します。アニメ「サザエさん」の家庭が完全同居型のもっとも有名な例です。

住宅の建築や維持費を一緒に分担できるため、費用を抑えられます。また、光熱費や食費も共有できるため、経済的な負担が軽減されます。他にも、同じ空間で生活することで、親子のコミュニケーションが増え、特に子供にとっては祖父母との交流が豊かな成長を促すことにもつながります。

ただし、親と子供世帯の生活リズムが異なる場合、お互いの生活習慣や時間帯が合わず、不便や不満が生じることがあります。特に仕事の時間帯や就寝時間が大きく異なる場合は、調整が難しいこともあります。また、個々の生活空間が限られているため、収納スペースやプライベートな場所が不足することがあります。これにより、居住環境が窮屈に感じられることがあります。

部分共有型はプライベートを確保しつついいとこどりができる

部分共有型の二世帯住宅は、一部の生活空間を共有しつつ、その他の空間はそれぞれの世帯が独立して使用するタイプです。例えば、玄関やリビング、キッチンなどの一部を共有し、寝室やバスルームは別々に設けることが一般的です。

一部の設備やスペースを共有することで、建築費や光熱費を節約できるメリットを残しながら、共有する空間が限定されているため、完全同居型に比べて個々のプライバシーを守りやすくなります。適度な距離感を保つことができることにより、ストレスや摩擦を軽減することができます。

一方で、将来的に必要に応じて空間を変更したい場合、共有部分の改装には双方の同意が必要となるため、完全分離型に比べてリノベーションが難しいことがあります。また、共有する空間の掃除やメンテナンスについて、どちらがどの程度負担するかを明確にしておかないと、不公平感が生じることがあります。

完全分離型は予算が高くつくが、完全に独立した生活を送れる

完全分離型の二世帯住宅は、親世帯と子供世帯がそれぞれ独立した生活空間を持ち、玄関やキッチン、バスルームなどのすべての設備を別々に設けるタイプです。この型は、二世帯が一つの建物内で完全に独立して生活することを可能にします。

親世帯と子供世帯がそれぞれ独立した生活空間を持つため、プライバシーが完全に確保されます。世帯ごとに独自の生活リズムを保つことができ、食事の時間や就寝時間が異なっても問題ありません。また、二世帯住宅でありながら、独立した住居としても利用できるため、資産価値が高く維持されます。

一方、二つの独立した住居を建設するため、建築費用が高くなります。設備やスペースが重複するため、コストが大きくかかることがデメリットです。また、狭い土地では十分なスペースを確保することが難しく、設計や建築に制約が生じることがあります。

 

2.二世帯住宅のメリット

住宅を建てる際に二世帯住宅にするメリットは主に以下の3つがあります。

二世帯住宅のメリット
  • 光熱費が安くなる
  • 生活のサポートがお互いに受けられる
  • 安心感がある

光熱費が安くなる

二世帯住宅であれば、住宅を分けて生活するよりも光熱費が安くなる可能性があります。一つの住宅になれば、基本料金は同一となるため、同じ量の電気やガスを使用したとしても安くなります。

また、お風呂を一緒に使用する場合には、沸かすお湯の量も少なくなるため、その分の光熱費は安くなります。

生活のサポートがお互いに受けられる

二世帯住宅では子育てや介護のサポートが受けられやすくなります。特に小さな子供がいる場合には、家で留守番をする際にも親が面倒を見てくれることも可能です。

また、将来的に親が介護を必要とする場合も、一緒に住んでいればすぐに介護ができます。さらに、日常生活における困り事もお互いにサポートが受けられやすい状態といえます。

安心感がある

二世帯住宅であれば家に常に人がいることが多いため、生活をしていて安心感が得られるのもメリットの一つです。

住んでいる家族が多くなれば、一人で家に留守番する機会も少なくなるため、もしも災害などのトラブルが起こっても頼れる人がいることは安心に繋がります。

 

3.二世帯住宅のデメリット

二世帯住宅にすると、メリットだけでなくデメリットも考慮する必要があります。具体的なデメリットとしては、以下の3つが挙げられます。

二世帯住宅のデメリット
  • プライバシーの確保が難しい
  • 建築費が高くなる
  • ライフスタイルの違いによるトラブル

それぞれのデメリットを詳しく解説します。

プライバシーの確保が難しい

二世帯住宅では、プライバシーの確保が難しい側面があります。家族が異なる世帯であっても、共有する空間があるため、個々のプライバシーを守ることが難しくなることがあります。

例えば、同居する家族の生活リズムが異なる場合、特に就寝時間や起床時間が違うと、音や動作が気になることがあり、プライバシーが守りにくくなることがあります。

二世帯住宅では家族間でのコミュニケーションやルール作りが重要となります。共用スペースの使用方法や生活のリズムについて、事前に話し合いを行うことが、プライバシーを守るために役立ちます。

建築費が高くなる

二世帯住宅にした場合には、建築費が高くなる傾向にあります。

住宅に住む家族が増える分、部屋数も増え延べ床面積も大きくなるため、必要な材料や工程が多くなってしまうためです。

ただ、二軒の住宅を建てるよりは建築費用は安くなります。

ライフスタイルの違いによるトラブル

二世帯住宅にすると、世代の違う二世帯が一緒に住むため、ライフスタイルの違いによりトラブルに発展する可能性があります。

例えば、寝る時間が違うことによる騒音のトラブルであったり、食事を食べる時間が異なることによる料理の問題だったりが挙げられます。

 

4.二世帯住宅を作る際の注意点

二世帯住宅を建てる際には、上記のメリットとデメリットを考慮した上で、以下の点に留意する必要があります。

二世帯住宅を作る注意点
  • 家族の意向を確認する
  • お互いのプライバシーが守られる設計にする
  • 予算を検討しておく
  • 将来を見据えた上での設計にしておく

これらの注意点について詳しく解説しますので、二世帯住宅を建てる際には参考にしてください。

家族の意向を確認する

二世帯住宅を設計する前には、必ず家族全員の意向を確実に確認しておきましょう。家族それぞれでこだわりのポイントがあるはずですので、可能な限り家族の意向に近い住宅を建てられれば、済み始めた後からトラブルが発生しにくくなるでしょう。

お互いのプライバシーが守られる設計にする

二世帯住宅を設計する際には、家族それぞれのプライバシーを尊重する設計が重要です。例えば、各世帯が異なる階に住居を配置したり、別々のお風呂やトイレを設置することで、お互いのプライバシーを保護することができます。

予算を検討しておく

二世帯住宅にすると一般的な住宅を建築するよりも金額が大きくなってしまいます。そのため、予算がどの程度必要であり、予算内でどの部分をこだわって設計するかを家族で検討しなければなりません。

設計の中でも優先順位をつけておくことで予算内に収めやすくなるので、事前に話し合っておきましょう。

将来を見据えた上での設計にしておく

二世帯住宅を設計する際には、将来を見据えて設計しなければ後悔することになります。

例えば、親の介護が必要になった時のためを考えて、バリアフリーにしたり、介護がしやすい環境にしたりなどが挙げられます。また、子供の数に応じて部屋数なども考えておかなければなりません。

二世帯住宅は、2つの家族が一緒に生活するため、お互いが安心して生活できるような設計が必要となります。

 

5.二世帯住宅の実例を紹介

ここでは、注文住宅のエソラで実際に建築した二世帯住宅を紹介します。

都会の100㎡未満の土地に、親一人と三人家族の娘夫婦が一緒に住むための二世帯住宅を建てた実例です。元々は、父親一人で生活していた古い住居があった土地を活用して二世帯住宅を建築しました。

二世帯住宅

住宅の1階に足腰が弱い父親の生活スペースと水回りを設置することに加えて、父親が庭を楽しめるような部屋の配置にしています。

娘夫婦の寝室や子供部屋は3階に設置し、2階には家族全員が集まれるようにリビングを配置する設計になっています。

住宅を3階建てにすることで、100㎡未満の狭い土地でも車2台が停められるような設計になっています。

二世帯住宅

都会であれば土地の広さを十分に確保できずに諦めてしまう家族も少なくないはずです。上記の実例では、100㎡未満の狭い土地でも3階建てにすることで、家族全員が生活しやすいような二世帯住宅が実現できました。

注文住宅のエソラでは、狭い土地でも工夫して二世帯住宅を建てられるように様々な提案が可能です。都会の中で二世帯住宅を建てようと考えている方や保有している土地が狭くて二世帯住宅を諦めようとされている方は、一度注文住宅のエソラまでご相談ください。

 

6.まとめ

この記事では、二世帯住宅の概要やメリット、デメリットを解説し、実例を交えて二世帯住宅について詳しく紹介しました。

二世帯住宅は2つの家族が同居することで安心感や光熱費の節約などのメリットがありますが、一方で建築費用の増加やプライバシーの問題などのデメリットも考えられます。

家族全員が住みやすい住宅にするためには、予算や設計について家族での十分な話し合いが必要です。

実例でも紹介したように、工夫により狭い土地でも二世帯住宅は建築できる可能性が十分にあります。二世帯住宅を検討されている方は、注文住宅のエソラまで一度ご連絡ください。

 

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