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2022.12.05

  • 暮らしの講座

家の断熱材の役割は?種類と選び方をわかりやすく解説

家 断熱材

家を建てようと住宅について勉強していると、断熱材に重要な役割があることを知ることができます。

しかし、断熱材の詳しい役割や種類を知らない方も多いはずです。

断熱材は、外気と家の中の空気を遮断し、室内の温度を一定に保つ役割があります。さらに、防音の効果もあるため、家の機能を高める要素の一つです。

このように、断熱材は家を建てる際にチェックしておきたいポイントですので、ぜひこの記事を読んで知識を付けてください。記事の後半では、断熱材の選び方まで解説しているので、最後までご覧ください。

 

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1.断熱材の種類と特徴

家 断熱材

まずは、断熱材の種類とそれぞれの特徴を解説します。家の断熱材には主に以下の3つの種類があります。

断熱材の種類
  • 繊維系
  • 発泡プラスチック系断熱材
  • 天然素材系

それぞれの断熱材の特徴とメリット、デメリットを解説します。

1.繊維系の断熱材のメリット、デメリット

繊維系の断熱材は、ガラスを繊維状にしたものです。細い繊維の密度を高めて、その間に空気を含ませることで、クッションの役割を果たし、断熱効果を高めます。繊維系の断熱材には、「無機質繊維系」「木質繊維系」があり、素材によって分かれます。

無機質繊維系には、グラスウールやロックウールがあり、木質繊維系にはセルロースファイバーやインシュレーションボードがあります。

最も使用されている断熱材はグラスウールで、比較的安価です。耐久性もあり、断熱効果もありますが、湿気を吸える素材ではないため、結露が発生する可能性もあります。

木質系のセルロースファイバーは、断熱性能は抜群ですが、高価であったり、工事に時間が掛かったりするデメリットもあります。

2.天然素材系の断熱材のメリット、デメリット

天然素材系の断熱材は、羊毛や炭化コルクを使用します。性能もよく、耐久性に優れており、環境にも優しい特徴があります。

しかし、天然素材を使用しているため、価格が高くなることと、施工できる業者が少ないデメリットがあります。

3.発泡プラスチック系の断熱材のメリット、デメリット

発泡プラスチック系の断熱材は、プラスチックを発泡させて空気を閉じ込めて断熱する方法です。発泡プラスチック系の断熱材には、主に以下の5つがあります。

 

発泡プラスチック系の断熱材の種類
  • 押出発泡ポリスチレン
  • ビーズ法ポリスチレン
  • 硬質ウレタンフォーム
  • 高発泡ポリエチレン
  • フェノールフォーム

発泡プラスチック系の断熱材は、断熱性能が高く、施工もしやすいメリットがありますが、耐火性が低いデメリットもあります。

発泡プラスチック系の断熱材の中でも、硬質ウレタンフォームが最も有名で、壁と壁の間にウレタンを吹き付けて充填させます。ウレタンは吹き付けると膨張するため、高気密で防音性も高まります。

弊社でも硬質ウレタンフォームを使用しており、壁には通常5~7センチのところを10.5センチ、天井には24センチものウレタンを充填するため、家の中の温度を一定に保つだけでなく、防音にも役立ちます。

気になる方は、一度ご相談ください。

 

2.断熱材の選び方・選ぶ基準

家 断熱材

複数ある断熱材の中でも、どれを選べば良いか悩んでいる人も多いはずです。

そこで、ここでは断熱材の選び方と選ぶ基準を解説します。断熱材を選ぶ際には、以下の2つを基準にします。

 

断熱材を選ぶ基準
  • 性能で選ぶ
  • 価格で選ぶ

それぞれの選び方について詳しく解説します。

■性能で選ぶ

家の断熱材は、種類によって性能に違いがあります。性能の違いを知っておかないと、家の中の温度を一定に保ちにくくなるため、快適なマイホーム生活が送れません。

断熱材の性能を選ぶ際には、以下の4つに着目してください。

 

断熱材の性能
  • 熱伝導率
  • 断熱材の厚み
  • 熱抵抗値
  • 燃えにくさ

性能別に詳しく解説します。

 

1.熱伝導率

断熱材の熱伝導率は、熱伝導率[W/(m・K)]で表されていて、値が低いほど断熱性能が高いことを示します。熱伝導率が低いと、熱を伝える力が弱いため、外気の温度が内部に影響しにくくなります。

熱伝導率は、スタンダードで使われているグラスウールであれば、0.05W/(m・K)ほどです。

弊社で使用しているウレタンフォームであれば、0.03〜0.04W/(m・K)の伝導率であり、グラスウールよりも高い断熱性能があります。

 

2.断熱材の厚み

断熱材の厚みは、住んでいる場所によって基準が規定されています。

例えば、寒い北海道であれば、厚い断熱材を使用しなければなりませんが、暑い沖縄であれば、断熱材の厚さは規定されていません。

住んでいる地域を確認して、必要な断熱材の厚さを確認した上で、施工業者と相談して断熱材を決めると良いでしょう。

地域別の必要な断熱材の厚さについては、日本建築士事務所連合会の資料を参考にしてください。

 

3.熱抵抗値

断熱材の熱抵抗値は、熱の通しにくさを表す数値で、R値と呼ばれています。

熱抵抗値は、以下の計算式のように、断熱材の熱伝導率と厚みから計算して算出されます。

熱抵抗値=断熱材の厚さ÷熱伝導率

断熱材の厚さが影響することから、地域別で基準値が異なります。

さらに、壁や天井などの場所によっても基準値が設けられているので、注意が必要です。

熱抵抗値の基準値については、住宅金融支援機構の資料を参考にしてください。

 

4.燃えにくさ

断熱材は、耐火性も重要です。もし、家が火事になった時に燃えにくい断熱材を使用していれば、延焼が防げる可能性もあるからです。

断熱材の中でも、ガラスを使用している無機質繊維系のグラスウールやロックウールは燃えにくい傾向にあります。

反対に、発泡プラスチック系の断熱材は耐火性が低い傾向にあるので、考慮しておく必要があります。

■価格で選ぶ

断熱材は性能が高ければ、価格も高くなる傾向にあります。

そのため、予算と理想の断熱性能を加味した上で断熱材を選びます。

特に寒い地域に住んでいるのであれば、耐熱性能の高い断熱材を選ぶことになるので、金額は高くなるでしょう。

しかしながら、一生住んでいくマイホームですので、快適な生活環境を保つためにも余裕があれば、高性能の断熱材を選ぶことをおすすめします。

 

3.施工業者やハウスメーカーによって断熱材は異なる

家 断熱材

ここまで、家の断熱材の種類や特徴、選び方について解説しましたが、使用できる断熱材の種類は依頼する施工業者やハウスメーカーによって異なります。

そのため、見積もりの時点で使用する断熱材の種類や性能について、相談しておかなければなりません。

断熱材についてなにも知識がないままに施工業者の言われるがままにしておくと、満足いく家は建てられません。

少しでも良いので、断熱材の知識を学んでから相談すると、満足のいく理想の家を建てることができるでしょう。

 

4.まとめ

今回は、家の断熱材について種類別にメリットやデメリット、選び方について解説しました。断熱材は、家の温度を一定に保つための重要な要素であり、特に寒い地域に住んでいる人は慎重に選ぶ必要があります。

断熱材には、素材によって種類が分かれており、それぞれにメリットやデメリットがあるため、どこの部分を重要視するかで選びましょう。

また、施工業者やハウスメーカーによっては、使用している断熱材に違いあり、対応できる断熱材にも限りがあるため、見積もりの際に必ず相談してください。

弊社では、隙間なく断熱材を敷き詰めて性能を高めるために吹き付けのウレタンフォームを使用しています。天井にも吹き付けて充填するため、高い断熱性能を実現できます。

これだけの断熱材、基礎断熱を行っていることで、冬でも部屋間の温度差が5℃未満を保つことができます。そのため、死亡事故でも多いヒートショック(8℃以上の温度差で年配者が起こりうる血管の収縮)が起きにくい環境であることや、快適な部屋環境によりお医者さんにもかかりにくい等、お住まいになられてからの安心やコスト削減にも大きく貢献します。

気になる方は、相談だけでも良いので一度ご連絡ください。

良いマイホームを建てるためにも、少しずつ知識を身につけて、理想の家を手に入れましょう。

 

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